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3時のアフタヌーンクリップ

 こんにちは。7月12日(月)午後3時を回りました。きょうも蒸し暑いです。デスク用の小型扇風機を通販サイトで3機買ってしまいました。この時間の〈知っとこ〉は定番の「アフタヌーンクリップ」。コーヒーや紅茶を片手に気軽に読めそうな話題を4つピックアップしてお届けします。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

多彩な波 牧之原サーフィン施設始動 五輪日本代表3人が公開練習

 牧之原市に建設された日本初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」で12日、東京五輪日本代表チームが公開練習を行った。スタジアムが練習に活用されるのは初めて。最新の造波装置が多彩な波を繰り出し、選手が五輪直前の調整を行った。

最新の造波装置が繰り出す波でトレーニングする選手=12日午前、牧之原市の静波サーフスタジアム
最新の造波装置が繰り出す波でトレーニングする選手=12日午前、牧之原市の静波サーフスタジアム
 練習に参加したのは、大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路の3選手。横150メートル、奥行き60メートルのプールで、一定間隔で発生する波に乗った。筒状の波や、空中で技を披露するエアリアル用の波なども起こし、アクロバティックな技を繰り広げた。
 日本サーフィン連盟によると、自然の海と違いスタジアムでは計算された波で練習が積めるため、選手のコンディションを整えるのに向いているという。
 16~20日には、米国代表が事前キャンプに訪れ、五輪直前のトレーニングを行う。スタジアム事業者「サーフスタジアムジャパン」の安達俊彦社長は「長い時間をかけて造波装置の調整を行い、やっと五輪選手を迎えられる波を出せるようになった。感無量」と語った。

 

高校野球、応援生徒ら熱中症続出 静岡大会、16人救護室へ

 10日に開幕した全国高校野球選手権静岡大会は、連日の猛暑に襲われ、熱中症で体調を崩す学校応援の生徒らが続出している。1回戦3試合が行われた11日の清水庵原球場(静岡市清水区)では16人が救護室に運ばれ、半数が救急搬送された。

試合中に熱中症の症状が出て担架で運ばれる選手ら=11日午後、静岡市駿河区の草薙球場
試合中に熱中症の症状が出て担架で運ばれる選手ら=11日午後、静岡市駿河区の草薙球場
 県高野連は各校に十分な飲み物の持参や過ごしやすい服装などの対策、体調管理の徹底を呼び掛けてきた。だが試合や待機時間が長引き、体調に変化を来す生徒が増えた。県高野連メディカルサポート部の甲賀英敏部長は「熱を帯びた球場のいすに座り続けるだけで芯部の体温は上がってしまう」と一層の警戒を促す。
 一方で試合中に足にけいれんを起こす選手は減っているという。10日が18件、11日が19件。「前回(おととし)に比べると3分の2ぐらい。対策が浸透してきた」と甲賀部長。11日に初戦を戦った静岡学園はスポーツドリンクをシャーベット状にした「アイススラリー」を用意。岡田敏樹投手は「試合前やベンチに戻った時に飲んだので、体調は大丈夫だった」と話した。

緊迫「全滅してもおかしくない」 熱海土石流、発生映像に映った地元消防隊員振り返る

 土石流が民家を押し流しながら赤い建物に襲いかかる映像は発生直後からSNSやテレビで繰り返し流され、多くの人に衝撃を与えた。映像に映っていた複数の消防隊員のうち熱海市消防本部消防署当直司令の杉野巧さん(48)と警防主幹の上田洋さん(41)が10日、取材に応じ、緊迫の瞬間を振り返った。

土石流の怖さを語った杉野巧さん(右)と上田洋さん=10日午後、熱海市役所
土石流の怖さを語った杉野巧さん(右)と上田洋さん=10日午後、熱海市役所
 3日午前10時28分、伊豆山の住民から通報が入った。13人で出動したものの、土砂で道路が埋まり、立ち往生した。隊員が通信指令室への報告や迂回(うかい)路の検討を始めて数分後、道路の土砂がゆっくりと動きだした。次の土石流が山を流れ下ってきていた。目撃した上田さんは杉野さんに避難するよう大声で叫んだという。
 消防車両の脇を逃れた上田さんは緊迫した状況を振り返る。「谷沿いに流れたが、自分たちの道路側に流れてきたら、隊が全滅してもおかしくない状況だった」。赤い建物付近で住民の避難を確認していた杉野さんは、民家に隠れて山の動きが見えなかった。「ぎりぎりまで反応できなかった」
 土砂は隊員の足元に迫り、2人は目前で何度も土砂が押し寄せるのを見た。「どこから崩れているのか起点が見えなかった」。土石流の怖さを痛感した。「車が斜面を下るより速いスピードで水しぶきを上げて流れた」
 無我夢中で逃げながらもできる限り住民に避難を呼び掛けた2人。長年地元で活動をしたきただけに、早い復旧と行方不明者の発見を願わずにはいられない。「復興に向けて強い気持ちで職務を遂行していきたい」

森町の畑でトウモロコシ窃盗 容疑の教諭逮捕

 袋井署は12日、窃盗の疑いで浜松市東区篠ケ瀬町、同市立小教諭の男(65)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は同日午前6時ごろ、森町内の畑でトウモロコシやナス計16点(約3千円相当)を盗んだ疑い。近くで作業をしていた農業の男性が発見し、同署に通報した。同署によると、容疑者は町に来た理由を「トウモロコシを買いに来た」などと話しているという。
 浜松市教育委員会によると、容疑者は再任用を経て本年度から臨時教員として勤務している。これまでの勤務態度に問題は無かったという。市教委教職員課は「早急に事実関係を確認し、厳正に対応したい」としている。
地域再生大賞