「伊豆温泉村」から「修善寺時之栖」へ 生まれ変わった温泉施設のこれまで
2008年にオープンした「伊豆温泉村」(伊豆市)が「修善寺時之栖」に名称を変更し、リニューアルオープンしました。これまで地域住民に親しまれてきた温泉施設に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設し、楽しみ方が選べる複合リゾート施設として売り出します。リニューアルを機に、これまでの「伊豆温泉村」について1ページにまとめます。
「修善寺時之栖」誕生 伊豆温泉村改装、サウナや古民家ヴィラ新設
伊豆市の複合施設「伊豆温泉村」が4月23日までに「修善寺時之栖」に名称変更し、リニューアルオープンした。地元住民に親しまれている温泉「百笑の湯」に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設した。楽しみ方が選べる複合リゾート施設と位置付けて外国人を含む観光客を呼び込む。
![新設のアウトドアサウナ「クルタ」。伊豆温泉村は複合リゾート施設「修善寺時之栖」として新たなスタートを切った=伊豆市](/news/images/n147/1460199/IP240423TAN900079000_0001_CDSP_1.jpg)
アウトドアサウナ「クルタ」は、まきストーブや電気ストーブを備える大小5台の木製サウナ小屋が並ぶ。自然に癒やされ、星空やたき火などを眺めながら楽しむことができる。利用頻度が少なかった古民家は風情を残しつつ調度品や庭を刷新し、1棟貸しの「金山ヴィラ」に。いろりを囲む食事やヒノキ風呂の入浴など、ぜいたくな時間を過ごせるという。
ジェラートショップもオープンした。
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![photo03](/news/shittoko/images/IP240423TAN900084000_0001_CDSP.jpg)
〈2024.04.24 あなたの静岡新聞〉
【開業当時の様子は?】県内最大級の温浴施設としてオープン
※2008年7月14日静岡新聞朝刊より
![県内最大級の温浴施設としてオープンした「伊豆温泉村」=伊豆市瓜生野](/news/images/n147/1460199/20080714MHYCC7KY0066_00 (1).jpg)
駐車場や既存施設を改装し、水着で入るアミューズメントゾーン「金山スパ」を百笑の湯に併設。金山スパでは、話題のドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)を体験できる足湯やワサビ田の景観を再現した「わさびの湯」など屋外の温浴施設を中心に16種類を用意した。
入場料1500円(小学生以下700円)。
空から見た伊豆温泉村【2014年3月14日静岡新聞朝刊】
伊豆温泉村 「時之栖」が運営する複合リゾート施設。日帰り入浴施設「百笑の湯」をはじめ、ホテルやレストラン、フィットネスクラブ、パンや飲み物を扱う店舗などが入居する。施設利用者を対象に健康増進や文化関連の教室も実施している。敷地周辺はかつて大仁金山があった場所で、往時の姿をとどめる遺構が見られる。
![伊豆温泉村(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)](/news/images/n147/1460199/IP140224TAN000095000_01.jpg)
時之栖の創業者・庄司清和氏ってどんな人? 米久創業、豊かな発想力で展開
※2017年6月13日静岡新聞朝刊(追悼記事)より
![2015年の静岡新聞社新年トップインタビューに答える時之栖会長の庄司清和氏](/news/images/n147/1460199/IP220112TAN000049000_00.jpg)
94年には御殿場高原ホテル(現・時之栖)を設立し、いち早く地ビールの製造に乗り出した。97年に大手スーパーのヤオハンジャパンが倒産した際には、自身が保有していた米久株を売却し損失補塡(ほてん)に充てた。
2000年に米久会長を退き、時之栖の経営に専念。御殿場高原時之栖をホテルやレストラン、サッカー場、温泉・物販施設などを備える県内随一の複合レジャー施設に育て上げた。観光客に加え、スポーツ合宿の受け入れを積極的に進めた。
浜松市北区のはままつフルーツパークの指定管理を担い、富士市の大学跡地に複合型スポーツ施設「エスプラットフジスパーク」をオープンするなど、県内各地で誘客に貢献した。
県障害者スポーツ協会の初代会長も務め、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりに尽力した。