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⚾第70回春季高校野球静岡県大会 1、2回戦をピックアップ

 22日に開幕した第70回春季高校野球静岡県大会。上位8校が今夏の全国選手権静岡大会のシード権を獲得し、上位2校は東海大会(5月20~23日、草薙、清水庵原球場)に出場します。22、23の両日行われた1回戦と2回戦の試合をまとめてお届けします。
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常葉菊川、貫録の初戦突破/掛川西、常葉大橘に圧勝/韮山、隙突き静岡商を撃破

 第70回春季高校野球静岡県大会は23日、草薙、清水庵原、あしたか、掛川、浜松の5球場で2回戦を行った。今春の選抜大会に出場した常葉大菊川は、右腕内藤大輝が公式戦初完封し静清に競り勝った。韮山は敵失に乗じてそつなく加点し、3人の継投で静岡商の反撃を振り切った。御殿場西の竹上智也、藤枝明誠の牧野亮大、沼津市立の泉裕太朗も完封勝利を挙げた。掛川西は昨秋県準優勝の常葉大橘に10得点で快勝した。

23日の結果
日大三島 9-0 磐田西(7回コールド)
静岡市立 5-3 富士
東海大翔洋 4-1 浜松学院
御殿場西 3-0 島田工
韮山 5-3 静岡商
藤枝明誠 2-0 誠恵
掛川西 10-1 常葉大橘(7回コールド)
沼津市立 1-0 磐田東
常葉大菊川 2-0 静清
浜松開誠館 11-2 沼津東(7回コールド)
 
  常葉大菊川ー静清
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常葉大菊川-静清 公式戦初完封で勝利に貢献した常葉大菊川の内藤=浜松球場

▽2回戦(浜松第1試合)
常葉大菊川
000000200―2
000000000―0
静清
▽二塁打 児玉(常)松井(静)
▽試合時間 1時間59分

 【評】常葉大菊川が静清との投手戦を制した。
 常葉大菊川は七回無死一、二塁の好機に佐藤の右前打で先制。鈴木が左前打でつなぐと、代打橋本の犠飛でリードを広げた。先発右腕内藤は被安打8でも無失点に抑えた。
 静清は五回2死一、二塁で山田が中前打を放ったが、相手の好返球で好機を逃した。


背番号10、内藤が公式戦初完封 秋の静清戦失点の雪辱
 センバツに出場した常葉大菊川の「背番号10」内藤が粘り強い投球を見せた。8安打を打たれながらも無失点に抑え、公式戦初完封した。
 内藤は昨年秋の県大会3回戦、同じ静清を相手に17―0と、大量リードした終盤に登板したが2点を失った。「朝に先発と言われ、あのときのリベンジとの思いで臨んだ」と試合を振り返る。二回から七回まで安打を許したが、直球とカーブ、スライダーを丁寧に振り分け、0を並べた。センバツで登板機会が巡ってこなかった内藤だが、石岡監督は「気合は入っていた。最後まで崩れずに投げたのが良かった」と評価した。
 センバツでは0―3と無得点に終わった打線。雪辱を果たすように七回に無死一、二塁で佐藤の右前適時打で先制し、代打橋本の犠飛で内藤を援護した。佐藤は「直球を狙って打てた」と喜びつつ、「序盤で1、2点取れば投手陣をもっと楽にできた」と次戦への課題を挙げた。
 (浜松総局・金沢元気)


掛川西ー常葉大橘
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掛川西-常葉大橘 2回表、右越え3点本塁打を放ちナインに迎えられる掛川西の落合(右)=掛川球場


 ▽2回戦(掛川第1試合)
掛川西
4310200―10
1000000―1(7回コールド)
常葉大橘
▽本塁打 落合(掛)
▽二塁打 榛葉、大房(掛)鈴木(常)
▽試合時間 1時間43分

 【評】掛川西が14安打で10得点し、常葉大橘を七回コールドで下した。主戦高橋は緩急の効いた投球で5安打1失点に抑え、主導権を渡さなかった。
 掛川西は3点先行で迎えた二回、落合が右越え3点本塁打を放って突き放した。五回にも2死走者なしからの3長短打で2点を加えた。
 常葉大橘は投手攻略に苦しみ、流れを引き寄せられなかった。


落合ダメ押し弾
 先頭打者堀の中前打を皮切りに、初回で4点を挙げた掛川西。二回には主軸落合が右翼ポール際へアーチを描き、試合を決定付けた。大石監督は「核になる選手が引っ張ってくれた。先攻ならではの試合運びができた」と相好を崩した。
 打席に向かう落合の力みを見抜き、攻撃のタイムをかけた指揮官。「いつも通りのスイングで」と指示を受けた落合は、甘めの変化球をフルスイングで右翼席へ運んだ。「気持ちが楽になり、思い切って振れた。追加点が欲しい場面で流れをぐっと引き寄せられた」と手応えを口にした。
 チームの攻撃力と堅守は、2年生バッテリーに好影響を与えている。丁寧な投球で完投した高橋は「3年生の打線の援護と素晴らしい守備が大きな支えになっている。もっと球速を上げて変化球を生かしたい」と、さらなる貢献を誓った。
 (掛川支局・高林和徳)

韮山ー静岡商
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韮山―静岡商 9回表韮山2死二塁、適時打を放つ菅沼=草薙球場(写真部・宮崎隆男)


 ▽2回戦(草薙第1試合)
韮山 
010210001―5
000100002―3
静岡商
▽二塁打 松村2(韮)▽暴投 太田(静)
▽試合時間 2時間20分

 【評】韮山は前半、敵失に乗じて加点し、3投手の継投と無失策の堅守で静岡商の反撃を振り切った。
 韮山は二回、菅沼の死球と二盗、内野ゴロで2死三塁とし敵失で先制した。四回も敵失に乗じて加点。五、九回は菅沼の適時打が出た。
 静岡商は失策が失点につながった。九回に4連打で追いすがったが反撃が遅かった。


機動力から敵失誘う
 韮山が攻守に勝負強さを発揮した。序盤に仕掛けた二つの盗塁で静岡商の守備を揺さぶり敵失に乗じて3点を先行。3投手の継投と無失策で逃げ切った。
 東部屈指の進学校に野球の学校裁量枠はない。「個々の力ではかなわない。チームとしてどう戦うか」と武井監督。2安打2打点の菅沼は「相手は10回やって1、2回勝てるかどうか。勝ちきる方法を考えた」と個々の頭脳を結集した。
 菅沼は「長打力がないので足を絡めてつなぐしかない」とクイックが巧みな相手投手の隙をうかがった。ベンチ内ではデータ班が相手の情報を集めて対策を練った。10三振を喫したものの、要所で狙い球を逃さなかった。
 夏のシード権獲得へ、3回戦で立ちはだかるのは昨年春夏連続甲子園の日大三島。菅沼は「どこが相手でも自分たちの野球をやる」と臆することはない。
 (結城啓子)


富士ー静岡市立
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富士―静岡市立 5回裏静岡市立1死一、二塁、横山が安打を放ちチャンスを広げる=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)


 ▽2回戦(あしたか第2試合)
富士  
000002100―3
01003100×―5
静岡市立
▽暴投 水越2(富)、山下(静)
▽試合時間 2時間5分

 【評】試合中盤に打線がつながり、リズムをつかんだ静岡市立が富士との接戦を制した。
 静岡市立は1点を先制して迎えた五回、別府込の中前打を皮切りに5単打を重ね、3点を追加。六回には横山の左前適時打で追加点を奪った。
 富士は六、七回に相手の失策などで3点を返したが、及ばなかった。


悪送球の横山 意地の適時打
 「取り返してやろうと強い気持ちで打席に立った」。2点差に迫られた責任を背負い静岡市立の横山が“意地”の適時打。会心の当たりで相手を突き放した。
 五回裏、静岡市立は別府込の中前打から単打を重ね、3点を追加した。しかし六回表、横山の送球エラーがきっかけで富士に2点目を献上。悔しさをかみしめ打席に立ったその裏の攻撃で安井監督から「相手投手が疲れてきている。変化球を狙え」とアドバイスを受けた横山。内角高めの変化球をとらえ、「先生や仲間への信頼が大きかった」と笑顔を見せた。
 チームは1年半前からメンタルトレーニングを積んできた。安井監督は「落ち着きがない場面もあった。立て直したい」と次戦を見据えた。
 (東部総局・天羽桜子)


御殿場西ー島田工
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御殿場西―島田工 相手打線を完封した御殿場西の竹上=清水庵原球場

 ▽2回戦(清水庵原第2試合)
御殿場西
100002000―3
000000000―0
島田工
▽三塁打 原田(御)▽二塁打 原田、加藤(御)▽暴投 鈴木3(島)
▽試合時間 1時間43分

 【評】投打で上回った御殿場西が島田工を退けた。
 御殿場西は10安打を放って毎回のように走者を出し、初回の加藤の犠飛と六回の名古の2点適時打で得点した。竹上の好投も光った。
 島田工は先発鈴木が粘りの投球で踏ん張ったが、打線が散発5安打と援護できなかった。


「優勝目標」
 危なげなく最後までマウンドを守り抜いた。御殿場西の主戦竹上は島田工に二塁を踏ませない抜群の投球で完封勝利を収めた。「徐々に(リズムに)乗って良い感じで投げられた」と納得の表情だ。
 鋭く曲がり落ちるスライダーがさえた。圧巻は五回。6番から始まった相手打線を三者三振に仕留めた。伸びのある直球も組み合わせながらカウントを稼ぎ、勝負球でバットに空を切らせた。
 「ストライク先行で主導権を持った投球ができていた」と森下監督が評価するように、与四死球ゼロと安定感を保った。背番号1の左腕は「優勝が目標。1試合ずつ相手を倒していきたい」と浮かれることなく次を見据えた。 
(運動部・市川淳一朗)

誠恵、念願の県初勝利/島田商の高畑、要所締め完投/聖隷圧勝、鈴木が2発 納得のスイング

 初日(22日)は、2度目出場の誠恵が主戦池田幌汰が袋井打線を完封し、県初勝利を飾った。島田商は先発高畑葵が粘投し、4-3で天竜に競り勝った。聖隷クリストファーは鈴木一毅の2本塁打などで清水東にコールド勝ちした。


■22日の結果
韮山 7-4 掛川東
加藤学園 13-3 清水桜が丘(5回コールド)
常葉大橘 8-0 御殿場南(7回コールド)
富士市立 7-2 駿河総合
知徳 3-2 浜名
誠恵 6-0 袋井
静岡 10-9 飛龍(延長11回タイブレーク)
島田工 4-2 オイスカ(延長10回タイブレーク)
島田商 4-3 天竜
静岡市立 8-1 浜松市立(7回コールド)
聖隷 7-0 清水東(8回コールド)



誠恵ー袋井
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誠恵―袋井 誠恵の主戦池田が要所で粘り、袋井打線を完封した=草薙球場


▽1回戦(草薙第1試合)
誠恵
003002010―6
000000000―0
袋井

▽三塁打 渡辺(誠)▽二塁打 岩田(誠)湯本(袋)▽暴投 池田(誠)矢野2(袋)
▽試合時間 2時間19分

 【評】誠恵は主戦池田が袋井打線に9安打されたが要所を締めて完封した。
 誠恵は5安打で6得点と敵失に乗じてそつなく加点した。池田は先頭打者の出塁を5度許したが、3併殺など野手の援護を受けながら無失点で抑えた。
 袋井は3失策と守備が乱れ、安打数で上回ったものの好機にあと一打が出なかった。


エース池田 128球、粘って完投
 4季連続県大会出場の誠恵が春、秋通じて初の県1勝をつかみ取った。エース池田が袋井打線を完封。肌寒い薄曇りの天候も奏功し、128球を投げきった。「気合は入っていたけれど、いつも通りを意識した」と池田。「(完封より)一番はチームが勝つこと」と喜んだ。
 1年夏から公式戦経験のある池田にとって終盤をどう乗り切るかが課題だった。1年秋の静岡戦は八回に点差を広げられ、昨秋の浜松開誠館戦でも八回につかまった。鈴木監督は「魔の八回。以前は抑えようとして詰めの甘さが出たが、今日は落ち着いて投げていた。合格点をあげたい」と相好を崩した。
 最終回にはギアを上げ、最速(138キロ)に迫る135キロを投じた。「相手が強いほど燃える。県大会で強豪と対戦できることが楽しみ」と池田。藤枝明誠との2回戦でも持てる力をぶつけてみせる。
(運動部・結城啓子)


清水東ー聖隷クリストファー
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清水東―聖隷クリストファー 2本塁打を含む長打3本と強打者ぶりを見せた聖隷クリストファーの鈴木=磐田球場

▽2回戦(磐田第2試合)
清水東
00000000―0
00113011x―7(8回コールド)
聖隷クリストファー
▽本塁打 鈴木2(聖)
▽二塁打 石橋、鈴木、伊藤(聖)▽暴投 小林(清)
▽試合時間 1時間51分

 【評】聖隷クリストファーは攻守で清水東を圧倒し、八回コールド勝ちした。
 聖隷は三回に石橋の適時打で先制。四回以降も鈴木が2本塁打を放ち、山崎にも2点適時打が出るなど、打線の主軸が活躍し、得点を重ねた。先発曽布川、2番手山内の好投も光った。
 清水東は散発3安打に抑えられた。


 鈴木、納得のスイング
 聖隷クリストファーの鈴木が、2本塁打を含む長打3本と強打者ぶりを見せつけた。身長190センチの巨漢は「納得できるスイングができた」という最初の本塁打で勢いづいた。
 第1打席は空振り三振に終わった。「序盤は緊張していて身体が動いていなかった。監督から変化球に絞るよう指示があり、それだけに集中した」。四回に狙い球の変化球をフルスイングしてスタンドイン。五回には二塁打を放って好機を演出すると、七回にも詰まり気味ながらも左翼席まで運んだ。
 練習試合も含め高校通算本塁打は22本に。「1本目以外は体の開きが早く、たまたま当たったスイング。ボールをよく見て打てる力をつけたい」とさらなる成長を誓った。
(磐田支局・崎山美穂)

駿河総合ー富士市立
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駿河総合―富士市立 2回裏富士市立2死満塁、走者一掃の適時三塁打を放つ佐藤壮=清水庵原球場(写真部・宮崎隆男)


▽2回戦(清水庵原第2試合)
駿河総合
000100100―2
14020000×―7
富士市立

▽本塁打 松山(駿)
▽三塁打 伊藤駿、佐藤壮(富)▽二塁打 池田(駿)▽暴投 望月勘(駿)、小浜(富)▽捕逸 田中(富)
▽試合時間 2時間6分

 【評】投打がかみ合った富士市立が、駿河総合を破った。
 富士市立は初回、加藤朱、中森の連続安打で好機をつくり、佐藤壮の適時打で先制。二回にも佐藤壮が右翼フェンス直撃の走者一掃三塁打を放ち、加点した。先発小浜は要所を締め、9奪三振と好投した。
 駿河総合は序盤の失点で主導権を失い、好機も生かせなかった。


佐藤壮が5打点 小浜は完投
 富士市立は主砲の佐藤壮が3安打5打点、先発小浜が9奪三振完投。投打の軸が力を発揮し、昨秋の県初戦で敗れた駿河総合に雪辱を果たした。
 センター返しを意識した佐藤壮は1打席目に狙い通り中堅へ適時打。2打席目は内角直球に腕を畳んで回転する技あり打を見せた。
 小浜は秋の対戦で7失点と悔いを残し、春先には制球に不安を抱えていた。だがこの日はカットボールを軸に強気の投球を続けた。「余裕を持てたことで(うまく)投げられなかった直球も復活した。出来は100点に近い」。本来の姿を取り戻した。
(運動部・吉沢光隆)


天竜ー島田商
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島田商―天竜 3失点で完投した島田商の主戦高畑=掛川球場(浜松総局・山川侑哉)


▽2回戦(掛川第2試合)
天竜  000000102―3
島田商 00001120×―4
▽二塁打 鈴木悠(天)増田、杉山(島)▽暴投 高畑(島)
▽試合時間 1時間59分

 【評】島田商が中盤の得点を守り切り、天竜に競り勝った。
 島田商は四回、左翼線への二塁打で出塁した増田が生還。六回には4単打を集めて2点を奪った。主戦高畑は緩急の効いた投球がさえた。七回以降は走者を背負う苦しい展開が続いたが、要所を締めて完投した。
 天竜は九回、鈴木悠の二塁打などで逆転の好機をつくったが、あと1本が出なかった。


エースの安定感 際立つ
 主戦高畑の安定感が際立った。小雨が交じるぐずついた天気でも集中力を切らさず、縦のスライダーを効果的に織り交ぜて九回の猛攻をしのいだ。打席でも2安打1打点と貢献。横山監督は「エースに頼りっぱなしになったゲーム。最後まで踏ん張ってくれた」と高畑の完投をたたえた。
 試合の展開に左右されない冷静なピッチングが持ち味だ。「雨は苦手だが、ボールが指にしっかりかかってくれた。いつも通りの投球ができた」と高畑。投手が打てばチームに好影響を与えるとの信念から、甘い球を積極的に狙って中盤の加点につなげた。
 次戦は昨秋の県大会で苦杯をなめた加藤学園と対戦する。「リベンジして必ずシード権を勝ち取る」(中山主将)と、チームの士気は高い。
(掛川支局・高林和徳)


清水桜が丘ー加藤学園
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清水桜が丘―加藤学園 1回裏、加藤学園の池田が先頭打者本塁打を放つ=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)


▽2回戦(あしたか第2試合)
清水桜が丘
00111―3
22612x―13(5回コールド)
加藤学園

▽本塁打 池田(加)
▽二塁打 河合(清)北條、大木、藤沢(加)▽暴投 東野2(清)
▽試合時間 1時間35分

 【評】加藤学園が毎回得点の猛攻で、清水桜が丘に五回コールド勝ちした。
 加藤学園は初回、池田の先頭打者本塁打で先制。以降も長短打に四死球、足技を絡め、一気に試合を決めた。失策を伴うピンチは投手陣の力投でしのいだ。
 清水桜が丘は三、四、五回に1点ずつ返す粘りを見せたが、三回の大量失点が痛かった。


池田の本塁打 猛打爆発呼ぶ
 加藤学園は池田の先頭打者本塁打が猛打爆発ののろしになった。「狙っていた」という甘く入ってきた高めの変化球を引っ張り、高々と上がった打球はそのまま右翼スタンドに吸い込まれた。
 「チームに勢いをつけることができた。気持ちよかった」。自身公式戦初の一発に仲間とハイタッチをして喜び、笑みがはじけた。無死満塁で迎えた三回にも左前適時打を放つ活躍を見せた。
 3番藤沢も3安打の猛打賞で2打点を上げるなど、加藤学園打線は初戦から鋭い振りで快音を響かせた。夏のシード権獲得に向け、米山監督は「打てる選手が多いのが強み。守りのミスなど反省すべき点は立て直し、自分たちのプレーを発揮したい」と意気込んだ。
(東部総局・天羽桜子)

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