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がんばれ藤枝順心、常葉大橘 全日本高校女子サッカー30日開幕

 第31回全日本高校女子サッカー選手権が30日、兵庫県で開幕します。静岡県勢は、19年連続19度目の出場で2年ぶりの優勝を目指す藤枝順心と、4年連続14度目となる常葉大橘が出場します。両校は1回戦を勝ち上がると、31日の2回戦で激突します。両チームの意気込みやトーナメント表などを1ページにまとめました。

藤枝順心は帝京長岡(新潟) 常葉大橘は柳ケ浦(大分)と初戦

 サッカーの全日本高校女子選手権の組み合わせが(※2022年11月)25日に決まり、2年ぶりの優勝を目指す藤枝順心は帝京長岡(新潟)と対戦することになった。14度目の出場となった常葉大橘は柳ケ浦(大分)と戦う。県勢の両校は初戦に勝つと、2回戦で激突することになる。

 前回優勝の神村学園(鹿児島)は1回戦でAICJ(広島)と対戦する。前回準優勝の日ノ本学園(兵庫)は鳴門渦潮(徳島)と顔を合わせる。藤枝順心と並んで最多5度の優勝を誇る常盤木学園(宮城)は霞ケ浦(茨城)と対戦する。大会は32校が参加して兵庫県内で開催され、12月30日に開幕。決勝は来年1月8日にノエビアスタジアム神戸で行われる。
 
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 〈2022.11.26 あなたの静岡新聞〉

藤枝順心 2年ぶり女王返り咲きへ意欲

 2年ぶりの女王の座奪還に挑む藤枝順心は、複数ポジションをこなせる選手が多く、多彩な試合運びに自信を持つ。中村監督は「いざという時にまとまり、勝負強さがついてきた」と強調。相手や状況に応じてメンバー、フォーメーションを動かし、バリエーション豊富なサッカーで6度目の頂点を狙う。

2年ぶりの優勝を目指す藤枝順心のメンバー=藤枝順心高
2年ぶりの優勝を目指す藤枝順心のメンバー=藤枝順心高
 ゆったりとボールを動かしながら、速攻に転じるメリハリに磨きをかけてきた。攻撃陣は久保田、高岡、辻沢がU-17(17歳以下)ワールドカップ日本代表に選ばれるなどタレントぞろい。さらに山田、正野ら有力選手も擁し、競争は激しい。
 攻撃サッカーを後方から支えるのは経験豊富なセンターバック安藤だ。高い技術と広い視野を持ち、配球役として指揮官の信頼も厚い。「縦パスやサイドチェンジで状況を変える意識を持っている」(安藤)と積極的に前方を活発化させる。
 チームは夏に、コロナ禍で離脱者が出る苦境があったが、代わってチャンスを得た控え選手が台頭し、全体のレベルが向上した。精神的支柱の主将三宅は「勝つためには控えメンバーの成長が必要。自分は途中出場が多くなるが、同じ立場の選手も引っ張り一丸で日本一を目指す」と力強い。初戦敗退に終わった全国高校総体の悔しさもぶつけるつもりだ。(運動部・吉沢光隆)
 〈2022.12.21 あなたの静岡新聞〉

 【藤枝順心】
背番 位置  氏 名  学年   前所属
1 GK  菊地 優杏 2年 岩手JY
2 DF  中井佑姫奈 3年 バニーズ京都SCflapsU―15
3 DF  安藤 麻耶 3年 金沢U―15津幡
④ MF  三宅  怜 3年 藤枝順心SCJY
5 DF  鍵谷  天 3年 NGUラブリッジ名古屋スターチス
6 MF  加島 希夏 3年 F.C.DIVINE
7 FW  鈴木 心菜 3年 藤枝順心SCJY
8 DF  浜野こゆき 3年 藤枝順心SCJY
9 FW  正野 瑠菜 3年 マイナビ仙台レディースJY
10MF  浅田 幸子 3年 FCヴィトーリア
11FW  山田 歩美 3年 NGUラブリッジ名古屋スターチス
12GK  ンワデイルヴィクトリア 1年 白岡SCL
13FW  辻沢 亜唯 2年 FCグローバル
14FW  玄蕃 理恵 3年 横須賀シーガルズMEG
15MF  下吉 優衣 2年 日テレ・東京Vセリアス
16MF  青井 麻衣 2年 F.C.DIVINE
17FW  高岡  澪 2年 日テレ・東京Vセリアス
18DF  柘植 沙羽 1年 FCフェルボールMIMOSA
19FW  曽根 育美 2年 藤枝順心SCJY
20FW  久保田真生 2年 スフィーダ世田谷FCユース
21GK  伊藤 美侑 1年 楠クラブレディース
22MF  大川 和流 2年 KASHIMA―LSC
23DF  中出 朱音 2年 日テレ・東京Vメニーナ
24FW  藤原 凛音 1年 NGUラブリッジ名古屋スターチス
25DF  永田 優奈 1年 RESCGIRLSU―15
26MF  葛西 唯衣 1年 リベロ津軽SCヴンダーU―15
27MF  植本 愛実 1年 福山ローザスレディース
28DF  松山のの美 1年 藤枝順心SCJY
29FW  新宮さくら 1年 日テレ・東京Vメニーナ
30MF  松本 琉那 1年 バニーズ京都SCflapsU―15
 ※丸数字は主将

常葉大橘 悔しさ胸に7年ぶり勝利へ一丸

 昨年、3年連続でのPK戦による初戦敗退を喫した常葉大橘は、悔しさを胸に7年ぶりの勝利を目指す。

初戦に照準を合わせる常葉大橘のメンバー=とこはグリーンフィールド
初戦に照準を合わせる常葉大橘のメンバー=とこはグリーンフィールド
 前線にパワーのある選手がそろい、失点しても取り返せる得点能力がある。後藤監督は「今までと変わらず、相手陣地で多くサッカーをしたい」と強調する。
 柱になるのは1年時から出場し、WEリーグAC長野パルセイロ・レディースに入団が内定している主将榊原だ。トップ下からボランチにポジションを移した経験豊富な司令塔は「チームを勝たせるためのチャンスメークをしていきたい。狙えるときは自分でも狙う」と役割を認識する。
 柳ケ浦(大分)との1回戦に勝てば、2回戦で藤枝順心と対戦する可能性があるが、あくまで照準は初戦に合わせる。対戦経験のない相手に対し、動きを見て攻撃を組み立て、声をかけ合って守備の連動を微調整するなど、持ち前の対応力を発揮したい。
 前回大会の初戦でスタメン出場した8人を含め、全国の舞台を踏んだ選手が多く残る。指揮官は「特に3年生はピッチで味わった前回の悔しさをぶつけてほしい。最後まで諦めず、いつも通り、自分たちのプレーができれば」と期待を寄せている。(運動部・吉沢光隆)
 〈2022.12.21 あなたの静岡新聞〉

 【常葉大橘】
背番 位置  氏 名  学年  前所属
1 GK  田尻 結菜 1年 常葉大橘中
2 DF  内田 樹梨 3年 常葉大橘中
3 DF  井出 心花 3年 常葉大橘中
4 DF  青木 夕奈 3年 常葉大橘中
5 DF  大箸 桜子 3年 常葉大橘中
6 DF  脇川あかり 2年 常葉大橘中
7 MF  古見 紫夕 3年 アスルクラロ沼津
9 FW  伊藤 琴音 3年 常葉大橘中
⑩ MF  榊原 琴乃 3年 常葉大橘中
11MF  北 菜々子 3年 常葉大橘中
12DF  笠井 寧々 2年 常葉大橘中
13MF  後藤 真生 2年 常葉大橘中
14MF  芝田 美妃 2年 常葉大橘中
15MF  西村 優那 2年 常葉大橘中
16GK  吉田 佳菜 2年 T―DreamFC
17MF  川嶋 柚衣 2年 浜松泉FC
18DF  野村 美友 2年 アスルクラロ沼津
20MF  日暮 七海 2年 常葉大橘中
21GK  露木 華瑠 1年 常葉大橘中
22MF  浅倉悠里奈 1年 常葉大橘中
23FW  松尾侑芽実 1年 常葉大橘中
24MF  伊藤 朱莉 1年 常葉大橘中
26DF  浅賀 心結 1年 常葉大橘中
27MF  中村 幸来 1年 常葉大橘中
28GK  鈴木 希花 2年 常葉大橘中
29DF  広瀬安紀乃 1年 常葉大橘中
30DF  大石 美音 1年 常葉大橘中
31DF  鈴木 友菜 1年 常葉大橘中
※丸数字は主将

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