プロ野球ドラフト 静岡県勢 喜びの表情まとめ
20日に行われたプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)。静岡県関係では静岡高出身で明治大の村松開人内野手(21)が中日から2位で指名されました、常葉大菊川高の安西叶翔(かなと)投手(17)は日本ハム4位、常葉大菊川高出身で立正大の奈良間大己(たいき)内野手(22)は日本ハム5位。育成ドラフトでは、富士宮東高の勝又琉偉(るい)内野手(18)がロッテから指名を受けました。4選手の喜びの表情をまとめました。
⚾ドラフト 明大の村松「やっとスタート」 静岡高出、中日2位
中日2位という高い評価を受けた村松。「うれしい気持ちと安堵(あんど)感がある。やっとスタートラインに立てた」と静かに喜び「期待を裏切らないように頑張りたい」と引き締まった表情を見せた。
今は二塁を守るが高校までの主戦場、遊撃が「一番やりたいポジション」。田中監督も「本来はショートの選手。プロでしっかり鍛えていただいたら十分対応できる」と太鼓判を押す。将来の目標は「30盗塁、打率3割超え」。貪欲に成長を求めていく。
⚾ドラフト 奈良間、ハム5位「新球場で輝く」 常葉大菊川高出
ど派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。立正大の奈良間(常葉大菊川高出)は日本ハムから5位で指名され、「(指名を待つ時間は)呼吸ができないくらい不安だった。大卒プロという最初の目標は達成できた」。ともにテレビ中継を見守った野球部の仲間に向け、何度も拳を突き上げた。
今季最下位の日本ハムは来季、新球場で心機一転再スタートを切る。「流れや雰囲気を変える選手になる。1年目から1軍に定着し、新球場で一番輝いてやるという気持ち」。代名詞のガッツあふれるプレーと強烈なキャプテンシーで北の大地に旋風を巻き起こす。
⚾ドラフト 常葉大菊川高の安西 ハム4位「人生最高の喜び」
「人生最大の緊張」から数時間後、「人生最高の喜び」が待っていた。日本ハムから4位指名を受けた常葉大菊川高の安西は「下を向いた時期もあったがプロで活躍する夢があったので頑張れた。関わった全ての人に感謝したい」と喜びをかみしめた。
同校からの投手の指名は2007年の田中健二朗(DeNA)以来。石岡諒哉監督は「自分も貴重な経験をさせてもらえた。3年間壁にぶつかりながら乗り越えてきたことで成長できたと思う。本人が一生懸命頑張った結果」とこれまでの苦労をたたえた。
3年生部員や保護者らから祝福を受け、17歳らしいあどけない表情に戻った安西。夢の舞台へのスタートに立ち、早くも来年のキャンプインに気持ちが向く。「持ち味の腕の角度を生かし、しっかり腕を振っていきたい。自分という価値を確立させ、チームに貢献できるよう頑張る」と気を引き締めた。
⚾ドラフト ロッテ育成3位 富士宮東高の勝又「ここから勝負」
ロッテから育成3位で指名を受けた富士宮東の勝又。「ここからが勝負。今まで以上の努力で3年後、5年後に一軍で戦えるように頑張りたい」。マネジャーからグラウンドに吉報が届くと仲間から胴上げで祝福とエールを受け、闘志を燃やした。
ロッテの印象は「雰囲気が良い。ファンの応援が印象的」。将来の目標を「ファンに信頼され、勇気や元気を与えられる選手になること」と見据えた。
富士宮東高から直接のプロ入りは初めて。大勝良則監督は「日本を代表するようなスケールの大きい選手になってほしい」と期待を寄せた。