裾野の軽トラ市 トヨタ子会社、燃料電池車で運営支援

 裾野市の産学官金でつくる南富士山産業連携研究会FCRUM(ふくらむ)は20日、第2回軽トラマーケットを同市岩波のいわなみキッチンで開いた。同地区周辺で整備が進む先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」を手掛けるトヨタ自動車の子会社が、燃料電池車による電力供給で運営を支えた。

トヨタの燃料電池車が電力供給し、生産者や飲食のブースが出店した軽トラマーケット=裾野市岩波
トヨタの燃料電池車が電力供給し、生産者や飲食のブースが出店した軽トラマーケット=裾野市岩波

 地域の「買い物弱者」問題解消を見据えた可動商店街の可能性を探る取り組み。生産者や飲食12ブースが出店したほか、ウーブン・シティに近いJR岩波駅周辺整備に関するパネルも展示した。
 トヨタの子会社「ウーブン・プラネット・ホールディングス」は燃料電池車2台から水素を使って他のブースに電力を供給した。担当者は「ウーブン・シティ構想を直接地域の方に伝える初の機会。地域のご意見をいただき、まちづくりに生かしたい」と話した。
 全国各地で軽トラ市の普及と地域活性化に取り組むスズキ、ダイハツも開催に協力した。軽トラックを活用して、両社が連携して取り組む農業支援事業を紹介するブースを出店した。

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