「足」確保へ 熱海JCが無料バス運行 熱海土石流

 熱海市伊豆山で発生した大規模土石流で、熱海青年会議所(JC)は21日、被災者の交通手段を確保する支援バスの無料運行を始めた。捜索活動に伴う規制でアクセスが分断されている被災地と市街地を結ぶ。

熱海青年会議所が運行を開始した支援バス。初日は通院などのために乗車する被災者の姿がみられた=21日午後、熱海市伊豆山
熱海青年会議所が運行を開始した支援バス。初日は通院などのために乗車する被災者の姿がみられた=21日午後、熱海市伊豆山

 被災した浜、仲道、岸谷の各地区からJR熱海駅や市役所に向かうルートで、伊豆山中央バス停と市役所の間を30分程度で運行する。一般車両の通行が許可されていない道も通り、所要時間は大幅に短縮された。1日4便。
 初日は病院や銀行に行くために利用する住民が見られた。浜地区の女性(80)は「生活の足がなく困っていたので助かった」と感謝。同JC災害対策委員会の戸井田雄委員長(37)は「ニーズがあるうちは運行を継続する。精いっぱい支援したい」と話した。
 22、24日は、伊豆山のリフレッシュセンターと市役所を結ぶ便も運行する。問い合わせは熱海市災害ボランティアセンター<090(3382)9442>へ。

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