沼津駅南口のラブライブ!カフェ跡地 「実践広場」の事業者応募なし 工期遅れの見込み

 JR沼津駅南口(沼津市)の西武沼津店本館跡地に、都市再生機構(UR)と市が整備予定のにぎわい創出の場「まちなか実践広場」について、施設を建設・運営する民間事業者の応募がゼロだったことが15日、市などへの取材で分かった。資材高騰や採算性が入札のネックになったとみられる。暫定的な低層の建物と広場を本年度末までに設ける計画だったが、来年度以降にずれこむ見込み。
まちづくりの拠点となる「実践広場」として整備するJR沼津駅南口の予定地=15日午後、沼津市大手町
 予定地を所有するURは1月、市と連携協定を締結した。「実践広場」は拠点施設と広場で構成。URが施設部分の土地を民間事業者に賃借し、事業者が施設を整備・管理する。URは市に広場部分の土地を賃借。UR、市と協働でまちづくりに取り組むことを条件に、今月14日まで事業者を募った。借地期間は9月から2039年3月までとしていた。
 関係者によると、15年で整備費を回収するには、店舗の賃料を周辺相場より高くする必要があり、採算性がハードルになっていたという。市は「事業者にヒアリングし、URと連携して入札がなかった原因を精査したい」としている。
 予定地は約830平方メートル。13年の百貨店閉店後に営業していた「ラブライブ!サンシャイン‼」公式カフェは2月に閉店。日産レンタカー沼津駅前店も同月移転した。
まちづくりの拠点となる「実践広場」として整備するJR沼津駅南口の予定地=15日午後、沼津市大手町

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