⚽ジュビロ磐田、遠い1点 長崎に惜敗 ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは17日、各地で1次ラウンド2回戦11試合が行われた。J1磐田は敵地でJ2長崎と対戦し、0―1で敗れた。
▽1次ラウンド2回戦(トラスタ)▽観衆2560人
長崎(J2)1(0―0 1―0)0 磐田(J1)
▽得点者【長】櫛引(1)
【評】磐田は攻め込みながら得点できず、長崎に零封負けした。
サイドに起点をつくり攻撃を仕掛けた。左の古川、右のブルーノジョゼがクロスを送り中央で石田、金子がシュートを狙った。前半41分には金子が決定機を迎えたが、決められず無得点で折り返した。
シュート数「22対3」も精度上がらず 後半8分、相手CKを押し込まれ先制を許した。その後はペイショット、藤川、植村らを投入し攻撃の厚みを増したが、シュートの精度が上がらなかった。
リーグ戦に絡めず試合に飢えた選手を並べた磐田だったが、長崎の堅い守りを最後まで崩せなかった。22対3とシュート数で大幅に上回りながらも、ゴール前の精度を欠いたのが痛恨だった。一発勝負をものにできず敗退が決まると、ピッチに崩れ落ちた。
リーグ戦前節名古屋戦からMF藤原を除き先発10人を入れ替えた。GK坪井、DF川崎、FW石田の新加入組に加えDF鹿沼が今季公式戦で初出場、初先発した。横内監督は「新しい力にチャンスを与えてリーグ戦につながる戦力になってほしい」と送り込んだ。
韓国Kリーグで実績を重ね今季磐田に加入した石田は「次のチャンスはない。明らかな違いを見せたい」と並々ならぬ覚悟で臨んだ。序盤から金子との連係で再三ゴール前でシュートを放ったが、枠に飛ばず後半途中で足を痛めて交代した。
石田に代わり、来季加入が内定している特別指定選手のMF角(筑波大)を右サイドに投入。局面の打開を図ったが、ゴールにはつながらなかった。角は「悔しい。結果が出ず実力不足」と唇をかんだ。
名古屋戦に続き、圧倒的に攻め込みながらも、最後の質を欠いたのはチーム全体を通じた課題だ。指揮官は「最後にこじ開けるため(ゴール前で)クオリティーを出すしかない」と底上げを誓った。中2日のリーグ戦次節福岡戦ではその真価が問われる。
(名倉正和)