磐田市の仿僧川と今ノ浦川 浸水25%減想定、流域治水へプラン案

 静岡県と磐田市は25日、同市の仿僧川と今ノ浦川の流域治水対策推進に向けた協議会を袋井市の県袋井土木事務所で開いた。氾濫をできるだけ防ぐ▽被害対象を減少させる▽被害を軽減し早期に復旧・復興する-の観点で、ハード・ソフト両面の対策を盛り込んだ水災害対策プラン案を示した。

〓僧川と今ノ浦川流域の水災害対策プラン案を示した協議会=袋井市の県袋井土木事務所
〓僧川と今ノ浦川流域の水災害対策プラン案を示した協議会=袋井市の県袋井土木事務所


 ハード対策として、両河川流域で河道の拡幅や堤防のかさ上げ、水路の逆流防止弁の設置、排水ポンプの増強などを進める。10年以内に実施する短期対策の効果について、流域に甚大な被害をもたらした2022年の台風15号と同様の降雨でシミュレーションし、現状に比べて流域市街地の浸水面積を25%減らせると想定した。長期的にも施設の増強などを進め、より多い降雨量の場合での被害軽減も図る。
 ハード対策だけでは豪雨被害が防ぎきれないとして、土地利用の適正指導や水害リスク情報の充実、避難体制の強化などのソフト面での取り組みにも力を入れる。今回の内容に修正を加えた上で、5月中にプランを策定・公表する予定。
 (磐田支局・八木敬介)

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