原発災害 広域避難計画を説明 御前崎市が出前講座

 御前崎市は21日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)による原子力災害時の広域避難計画について説明する出前講座を同市新野の「こども発達センターみなみめばえ」で開いた。センターの職員約15人が参加し、原子力災害時に取るべき対応を考えた。

原子力災害時に取るべき対応を考える職員ら=御前崎市のこども発達センターみなみめばえ
原子力災害時に取るべき対応を考える職員ら=御前崎市のこども発達センターみなみめばえ

 講師を務めた市危機管理課の鈴木康通さんは、浜岡原発で原子力事故が単独発生した場合と南海トラフ巨大地震に伴って起きる複合災害時で避難方法が異なることを解説した。原発施設の状況次第で避難するタイミングなども変わるため、市ホームページや県原子力防災ポータルから正しい情報を収集し、落ち着いて行動するように呼びかけた。
 同センターの森田紀子所長は「(同計画への)理解が深まったことで、検討しなければいけない新たな課題も見つかった」と振り返る。今後、原子力災害時の職員対応マニュアルなども見直していく方針で、「子どもたちの安全を守る手段を最優先に考えていきたい」と話した。
 (御前崎支局・市川幹人)

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