人工次元提唱 晝馬輝夫光科学賞 小沢准教授(東北大研究所)受賞
浜松ホトニクスなどが設立した光科学技術研究振興財団(晝馬明理事長)は1月31日、第6回晝馬輝夫光科学賞の受賞者を発表した。候補者7人の中から、「トポロジカル・フォトニクスにおける人工次元等の理論的提唱とその実証」で研究業績のある東北大材料科学高等研究所の小沢知己准教授(40)を選んだ。
![小沢知己氏](/news/images/n141/1405295/IP240131TAN900089000_0001_CDSP_2.jpg)
「トポロジカル・フォトニクス」は光工学に数学を取り入れた分野。小沢准教授は、新概念の提唱やデバイス応用への提案といった理論研究のほか、国内外での共同研究を通じて同分野をリードしてきた。「人工次元」という概念を取り入れ、極めて小型の光学部品を提案、実証した。
審査委員長を務めた奈良国立大学機構の榊裕之理事長は「斬新な理論体系を提唱し、その有効性を共同研究者の協力を得て実証した」と評した。
同賞は、光科学分野で独創的な研究業績を挙げた45歳未満の研究者が対象。贈呈式を3月5日に浜松市内で開き、賞金500万円などを贈る。