干し芋作り いい香り 保存食に有用 能登地震機に園児母 企画 焼津の西町、新屋幼稚園
焼津市の西町幼稚園と新屋幼稚園の園児たちが18日、西町幼稚園(同市大村)で芋切り干しの調理を体験した。サツマイモを道具を使って薄切りにしたり、袋に詰め込んだりして、保存するまでの流れを学んだ。
園児たちは木枠に針金を等間隔に張った「ペンペン」と呼ばれる道具で、サツマイモを薄切りにすると、ざるに並べていった。その後、1週間ほど前から西町幼稚園で干していたサツマイモを袋に詰め込むと、園で保存できるように機械を使って真空パックにした。最後に干し芋を全員で試食すると、「いい香り」「おいしい」と感想を漏らした。
御前崎市出身で園児の母の長瀬綾野さんが能登半島地震を機に、干し芋の保存食としての有用性を伝えようと企画した。冒頭には同市でサツマイモの栽培が始まったいきさつを物語化した「いもじいさん」の紙芝居を披露し、本県との関係性を紹介した。
(焼津支局・福田雄一)