静岡人インタビュー「この人」 関東ブロック商工会議所青年部連合会会長を務める 杉沢克久さん(三島市)

 1都8県88商工会議所青年部(YEG)が所属する連合会のトップを本年度務める。三島市で開かれた関東ブロック大会では過去最多の3265人が登録し、成功に導いた。49歳。

杉沢克久さん
杉沢克久さん

 ―大会を誘致した思いは。
 「三島は地元に帰って来た人が多く、“温室育ち”とも言える。タクシーが24時間走り、深夜まで店が開いているのは当たり前ではない。他の地域を見れば、三島とは違う世界があらゆる所にある。学生時代や大手ゼネコン時代に海外へ行き、地元では得られない考え方を学んだ。発展するには、他の地域の考え方や血を取り入れないといけない。会員の視野を広げるためにも、全国や関東の会員とつながる必要があると考えた」
 ―心がけたことは。
 「若手を主力に据えた。経験は自信になる。先輩や関係団体とのつながりもでき、自身の商売や地域のためにもなる。心配する声も聞こえたが、それぞれが若いとはいえ経営者ばかり。絶対的に力がある。しっかりと役割をこなし『成功』といえる結果になった」
 ―大会を終えた成果は。
 「今回のテーマの一つが『もう一度三島に来たい』と思ってもらうことだった。外から来た人の「すごいね」で地元の魅力は分かるもの。そうした声が各所で聞こえた。今後の波及効果を期待したい」
 ―組織として取り組みたいことは。
 「関東ブロックの会員は8400人を超え、全国の会員の4分の1以上を占める。全国の仲間から見られているし、期待もされている。しかし、他の地域と比べて災害義援金の予算が少ないなどの課題もある。組織を強固にし、活動を活発にするためにも変革を進めたい」
 (三島支局・岡田拓也)

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