⚽ジュビロ磐田3発、3位浮上 徳島を完封 J2第39節

 明治安田J2リーグは22日、鳴門・大塚スポーツパークなどで第39節が行われ、4位の磐田は徳島に3―0で勝利した。来季からJ1は20チームに拡大。J1最下位が自動降格し、J2から2チームが自動昇格。もう1枠を3~6位チームによるプレーオフで争う。

 
 ②ポカリ(1勝1敗)▽観衆7828人
 磐田 19勝11分け9敗(68) 3(2―0 1―0)0 徳島 9勝17分け13敗(44)
 ▽得点者【磐】ドゥドゥ(7)上原(6)松本(7)


 【評】磐田は効果的に加点して徳島に完封勝ちした。
 序盤から押され気味だったが、前半7分、ジャーメインが球を奪いカウンターからドゥドゥがゴールを決めて先制。さらに13分には上原がミドルシュートを決めて追加点を挙げ優位に立った。
 後半2分には鈴木雄の右クロスをゴール前に詰めた松本が頭で合わせて3点目を奪った。守っても前線からの圧力が威力を発揮。中央も固めて相手に得点を与えなかった。

清水猛追 昇格PO圏内確定  数少ないチャンスを確実にものにするゴール前の精度の高さで、磐田が徳島を粉砕した。2試合ぶりの白星を完封で飾って3位に浮上。J1昇格プレーオフに進む6位以内を確定させた。
 前半のシュート数は磐田の3本に対して相手は9本。球を保持されて押し込まれながら、優位に立てたのは前半3本の枠内シュートで2点を奪った決定力があったからだ。
 この日共通したのは、球を奪ってから手数をかけずにゴールに向かう縦を意識した推進力だった。横内監督は「相手から球を奪った瞬間に隙がある。そこを選手が突いてくれた」。3得点とも素早い攻守の切り替えから生まれた速攻だった。
 チームは前節清水に敗戦後、2週間の中断期間で攻撃に迫力を出すため、長い距離のスプリントを意識した練習に取り組んだ。後半開始直後、DF鈴木雄のクロスに走り込んで貴重な3点目を頭で奪ったMF松本は充実の表情で振り返る。「足を止めずに走り続けた。ゴールの場面でも出せた」。全員が実践した結果の3得点に胸を張った。
 残り3試合で自動昇格圏の2位清水との勝ち点差は2。「昇格するためには敵地での勝利が大事になる。勝ち点3を持って帰れるのは大きい」と先制点を決めたドゥドゥ。次節28日は勝ち点差なしで並ぶ4位東京Vとの直接対決が控える。可能性がある限り最後まで諦めるつもりはない。
 

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