伊勢エビ漁スタート 産地の南伊豆で水揚げ 例年並みの大きさ

 伊勢エビ漁が盛んな南伊豆町で17日、今期の漁が始まった。同町下流(したる)の下流漁港には早朝から地元の漁師らが集まり、前日夕に仕掛けた網を引き上げ、エビを取り外す作業に励んだ。漁期は来年5月中旬まで。

水揚げされた伊勢エビをかごに入れる地元住民=17日午前、南伊豆町の下流漁港
水揚げされた伊勢エビをかごに入れる地元住民=17日午前、南伊豆町の下流漁港

 静岡県内では16日に伊勢エビ漁が解禁となった。同港では17日未明、下流海老網組合の漁船が沖合の水深2~5メートルの海底に仕掛けた刺し網を引き上げた。漁師や住民が「カキ」と呼ばれるL字形の金属製の道具を使い、網に掛かったエビを手際よく取り外し、次々とかごに入れていった。
 漁師らによると、水揚げされたのは大きいエビで体長40センチ、重さ700グラムほど。20センチ、200グラム程度のサイズが多く、大きさは例年並みとみられる。伊豆漁協南伊豆支所によると、直売所の販売価格は1キロ当たり9720円(税込み)の見通しで、昨年よりも千円以上高い。
 下流海老網組合世話人の池野昌男さん(67)は「磯焼けの影響で数が少なくなっているため心配もあるが、初日の水揚げ量はある程度確保できた」と話した。

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