⚽清水エスパルス 前半3発、山形に快勝 J2リーグ第34節

 明治安田J2リーグは9日、各地で第34節の9試合が行われ、清水は山形に3─0で快勝した。

清水―山形 前半45分、3点目を決める清水・高橋(右)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半45分、3点目を決める清水・高橋(右)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半30分、2点を決めて喜ぶ清水・岸本(左)と乾(中央)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半30分、2点を決めて喜ぶ清水・岸本(左)と乾(中央)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半15分、先制点を決めて喜ぶ清水・サンタナ(右から2人目)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半15分、先制点を決めて喜ぶ清水・サンタナ(右から2人目)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半45分、3点目を決める清水・高橋(右)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半30分、2点を決めて喜ぶ清水・岸本(左)と乾(中央)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―山形 前半15分、先制点を決めて喜ぶ清水・サンタナ(右から2人目)=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)

 ②アイスタ(1勝1敗)▽観衆12613人
 清水 16勝12分け6敗(60) 3(3―0 0―0)0 山形 15勝3分け16敗(48)
 ▽得点者【清】チアゴサンタナ(9)岸本(1)高橋(1)

 【評】前半から攻撃が機能した清水が山形に快勝した。
 前半15分、ペナルティーエリア手前左寄りからチアゴサンタナが左足でゴール右隅に鮮やかに流し込み、4試合ぶりに先手を取った。30分にはカウンターから岸本が沈めて加点。45分に高橋がFKを頭で合わせ、3点のリードで折り返した。
 後半は得点こそ生まれなかったものの、押し込みながら試合を運んだ。布陣と選手を替えながら守備も安定感を保った。

 パターン多彩 停滞感一掃
 停滞感を振り払う快勝だ。得点に苦労していた直近の2試合から一転し、流れ、逆襲、セットプレーと多彩なパターンでネットを揺らした。前半で試合を決めて3戦ぶりの白星をつかみ、これで12試合負けなしとした。
 2連続ドロー中で、「勝ち点1を3にする変化を加える」(秋葉監督)と臨んだ今節。FWカルリーニョスが累積警告で出場停止の中、不在の中盤左サイドには右が主戦場のMF中山を置き、左にはMF岸本を起用した。
 快足自慢を両サイドに並べ、自陣から攻撃を組み立てる山形に積極的に圧力をかけた。ボールを奪えば、3試合ぶり出場のMF乾を核にパスを連ね、敵陣のゴール前に人数をかけて進入していく。そうして前半15分、高い位置を取ったボランチのMF白崎の横パスからFWチアゴサンタナの先制点が生まれた。
 畳みかける2点目を沈めたのは前目のポジションで久々の先発となり、「自分の良さが出せた」という岸本だった。乾の鋭いプレスで奪った球を受け、清水加入2年目でリーグ初ゴール。「(替わって)出た選手が活躍できるかが昇格できるバロメーターになる」と語っていた指揮官の期待に見事に応えた。
 一巡目で勝てなかったチームとの戦いが今節まで4試合続いていたが、2勝2分けと進歩を示した。「優勝するために戦っている」とDF高橋。上位2チームを見据え、清水が再び前に進み始めた。

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