メルカリで粗大ごみ販売 三島市、リユース意識向上へ

 三島市は6日、日本最大級のフリーマーケットアプリ「メルカリ」を活用し、粗大ごみの販売を始めた。人口10万人以上の県内自治体で1人当たりの排出量が4番目に多いごみの削減を目指す。全国では7自治体目の取り組みで、県内では初めて。

出品された商品を確認する豊岡市長(右)=6日午後、三島市役所
出品された商品を確認する豊岡市長(右)=6日午後、三島市役所

 市廃棄物対策課が回収した粗大ごみの中から使用できる物を厳選し、事業者が出品できるサービス「メルカリShops」で販売する。商品はベビーカーや碁盤、机、遊び道具など21点でスタート。年度内に50点ほどの出品を目指す。売り上げから手数料を除いた9割が収益となり、ごみ処理費用の財源に活用する。
 アプリ運営会社によると、行政による販売は利用者の安心感につながるため好評で、徐々に広がっているという。備品の販売も含めると全国で22自治体が導入している。
 市は最終処分場の容量が逼迫(ひっぱく)し、焼却灰を県外に搬出する状況が続く。ごみ排出量の削減は大きな課題で、市民のリユース意識の向上にもつなげたい考えだ。豊岡武士市長は「サービスを広く周知し、持続可能なまちづくりをさらに進めたい」と期待する。
 メルカリは月間利用者数2200万人を超え、30億品以上が出品される日本最大級のフリマアプリ。
 (三島支局・岡田拓也)

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