浜松「トライアル逆参勤交代」 課題解決へ提案を 市長、都内で参加呼びかけ

 浜松市は3日夜、「浜松ナイト」と題したイベントを都内で開き、9月6~8日に市内で実施する事業「トライアル逆参勤交代」を紹介した。首都圏の企業で働く人など約60人が集まり、中野祐介市長が市の魅力や課題を説明して本番への参加を呼びかけた。

グループ討議に加わり、浜松市での「トライアル逆参勤交代」への参加を呼びかける中野市長(右)=都内
グループ討議に加わり、浜松市での「トライアル逆参勤交代」への参加を呼びかける中野市長(右)=都内

 「逆参勤交代」は地方での期間限定型リモートワークなどにより、働き方改革と地方創生の同時実現を目指す構想。三菱総合研究所の松田智生氏(市地方創生アドバイザー)が提唱している。市は2022年度から、有効性を確認する取り組みを続けている。
 本年度の事業では、参加者が地域資源の活用▽多文化共生▽リノべーションとまちなか活性化―の三つのテーマを考えるフィールドワークを行う。最終日にそれぞれが取り組める地域課題の解決策を提案したり、関係人口創出に向けた意見を発表したりしてもらう。
 中野市長は都市部と農村の双方を抱える「国土縮図型都市」、他の地域から来る人を寛容に受け入れる市民性、分厚い産業基盤といった市の強みをアピールする一方、人口減少を一番の課題に挙げた。事業を通じて「浜松のポテンシャルを引き出し、再び元気にするための知恵を寄せてほしい」と期待した。グループ討議にも加わった。
 (東京支社・関本豪)

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