キャベツの芯 完熟バナナもおいしく 三島で食品ロス削減料理講座

 三島市はこのほど、食品ロスについて理解を深める親子向け料理講座を同市の中央歯科衛生士調理製菓専門学校で開いた。市内の小学4~6年生の児童と保護者18組36人が参加し、家庭で捨てられがちな野菜を活用したお好み焼きなどの作り方を学んだ。

食品ロス削減につながる料理法を学ぶ参加者=三島市の中央歯科衛生士調理製菓専門学校
食品ロス削減につながる料理法を学ぶ参加者=三島市の中央歯科衛生士調理製菓専門学校

 同校調理製菓総合学科の堀池悟学科長が講師を務め、キャベツの芯を細かく刻んで具材に活用するなど食材を無駄なく使うポイントを紹介。レシピにこだわらず、余り物の野菜なら何を使ってもよいとも伝えた。参加者は、完熟バナナと乾燥したパンを使ったデザートも作り、食品ロス削減に役立つ技術を教わった。
 市によると、市民1人当たりのごみ排出量は、人口10万人以上の県内都市で4番目に多く、ごみの減量が課題となっている。特に生ごみは燃えるごみの41%を占めている。2022年度の市民意識調査では、最も食品ロスが発生する可能性のある食品が野菜だったため、食品ロスの削減を目指して講座を企画した。
 (三島支局・岡田拓也)

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