茶テーマに研究 伊藤園が支援 静岡県立大大学院

 静岡県立大大学院薬学研究院は本年度、伊藤園(東京都)からの寄付講座「茶健康科学講座」を開設した。教員が茶をテーマにした臨床研究に3年間取り組み、健康効果に対する新たな科学的根拠の発見を目指す。

茶をテーマにした研究に向けて話し合う県立大と伊藤園の関係者=静岡市駿河区の同大
茶をテーマにした研究に向けて話し合う県立大と伊藤園の関係者=静岡市駿河区の同大

 山田浩特任教授(66)と公募する特任助教の2人体制で研究に臨む。同社の研究員を含め、全国の研究者との連携も予定している。研究の推進により、健康増進だけでなく茶業界の活性化につなげる。
 5日に同社の生産本部の白井実副本部長と中央研究所の衣笠仁所長が静岡市駿河区の同大に尾池和夫学長を訪ね、今後の方針などを話し合った。尾池学長は「茶は体に良いから人々は昔から飲んでいる。研究を頑張ってほしい」と期待。山田特任教授は「人に対する茶の機能性を証明し、健康長寿につなげたい」と抱負を述べた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞