⚾激戦の草薙 巨人が制す プロ野球、巨人9-8ヤクルト

7回巨人無死二、三塁、秋広が左中間に勝ち越しの2点二塁打を放つ=草薙
7回巨人無死二、三塁、秋広が左中間に勝ち越しの2点二塁打を放つ=草薙

◇7回戦=巨人5勝2敗(18時、草薙、21521人)
巨人
202001400―9
001031300―8
ヤクルト
[勝]鍵谷13試合2勝1S
[S]大勢13試合1勝6S
[敗]石山17試合3勝2敗
[本]岡本和6号①(吉村)川端1号③(戸郷)塩見2号③(田中豊)
▽二塁打 吉川2、大城卓2、長岡、サンタナ、丸、山田、秋広
▽試合時間 3時間59分

 【評】巨人が今季最多の17安打を放ち9得点で競り勝った。5-5の七回に秋広と吉川の2点二塁打で勝ち越した。鍵谷が2勝目、大勢が6セーブ目を挙げた。ヤクルトは投手陣が崩れ、七回に塩見の3ランで追い上げたが、及ばなかった。

 ベーブ・ルースゆかりの地 大暴れ 日米野球伝説の球場
 絶好機で打順が回った巨人の秋広に力みは見られなかった。5-5の七回無死二、三塁。石山(ヤマハ出身)の外角速球を長いリーチでさばき、逆方向の左中間への二塁打で2点を勝ち越した。この日の3安打目が勝利を呼ぶ一打となり「最低でも犠飛と思って打席に立った」と初々しくはにかんだ。
 売り出し中の20歳は、不気味な打者だ。身長200センチの体に規格外のパワーを秘め、背番号55でOBの松井秀喜さんのような長距離砲と期待される。だが、打席で強引さは出さない。「実戦で思い切り引っ張れる球はなかなか来ない。練習から中堅方向を意識している」と柔軟なバット操作で高打率を維持する。一、三回の中前打はともに体の開きを抑え、内角球にコンタクトした。
 3日、始球式で東京ドームに来場した松井さんに初めてあいさつした。55番の先輩に体格の立派さをたたえられ「これからの巨人を背負う選手になってほしい」とエールを送られた。
 本塁打こそまだ1本だが4安打した13日に続く猛打で、1試合3打点は3年目で自己最多。17安打で打ち勝った打線の主役だった。


 投手陣9失点
 【ヤクルト】投手陣が17安打を浴び9失点と崩れた。先発の吉村は立ち上がりから不安定で3回を9安打4失点と試合をつくれず「打たれているのは甘い球。長いイニングを投げられず、リリーフに負担をかけて申し訳ない。修正していきたい」と頭を下げた。

 ダッグアウト
 小沢(日大三島高出、地元で2回無失点と好投)「家族が来ていたのでしっかり投げたいなと思った。ストライク先行でいけた」

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞