イワシの大群 “トルネード” 下田海中水族館

 下田市の下田海中水族館で、大きな塊となって移動するマイワシの習性を利用した「イワシトルネード」が人気を集めている。大群に観光客も驚きの声を上げ、撮影を楽しんでいる。

まさに“竜巻”のようなイワシの大群=下田市の下田海中水族館
まさに“竜巻”のようなイワシの大群=下田市の下田海中水族館

 同館によると、マイワシは捕食してくる魚が同居する際に、外敵から身を守るために大勢で泳ぐ習性がある。4月下旬に体長10センチ程度の約3千匹を搬入した。
 一方で施設内の水族船「アクアドームペリー号」の大水槽は、マイワシ以外にも大型の魚などが生活している。今後少しずつ水槽内のマイワシは減少が想定されるため、“竜巻”が続くのは6月ごろまでになる可能性がある。
 イワシトルネードは全国の水族館で近年人気だが、県内で見られるのは下田海中水族館のみという。飼育課の山根正太郎さん(25)は「ショーの最中には餌をあげるダイバーを取り囲んでしまうことも。ダイナミックな群れの姿をぜひ見に来て」と来館を呼びかけている。
 (下田支局・伊藤龍太)

 

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