家康が愛した香り紹介 太鼓や軍扇、茶碗 ゆかりの文化財も 磐田の博物館で企画展

 磐田市立野の香りの博物館で6月25日まで、徳川家康ゆかりの文化財や香りを紹介する企画展「家康の遺香展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、家康と磐田の関わりをPRしようと企画した。

徳川家康ゆかりの文化財などを展示している企画展=磐田市立野の香りの博物館
徳川家康ゆかりの文化財などを展示している企画展=磐田市立野の香りの博物館


 三方ケ原の戦いに敗れて浜松城に逃げ帰った家康の窮地を救うため、重臣の酒井忠次が打ち鳴らし、武田軍を退却させたとされる「伝酒井の太鼓」や、府八幡宮の神官を務めた家臣が家康から拝領したと伝わる軍扇などを展示している。家康がタカ狩りや軍議で度々利用した中泉御殿の跡から出土した瓦や天目茶碗(ちゃわん)のかけらなども並ぶ。
 家康は自ら香原料を調合して練香(ねりこう)を作るなど、香りを愛していたとされる。企画展では、家康が好んで収集していた香木や、家康のオリジナルレシピ「千年菊方」を再現した香りも体験できる。月曜休館(5月1日は開館)。同5日と6月10日には、市教委文化財課職員による展示ガイドツアーを予定している。
 (磐田支局・八木敬介)

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