富士宮/清水/小山の3市町長選、23日投票 10市町議選も

 統一地方選後半戦の富士宮市長選、清水町長選、小山町長選と10の市町(沼津、熱海、三島、富士宮、富士、下田、湖西、松崎、函南、清水)の議員選は23日、投票が行われ、即日開票される。3市町長選はいずれも一騎打ちとなっている。市町議選は7市の定数計150に182人、3町の定数計38に45人がそれぞれ立候補し、激しい選挙戦が繰り広げられている。

統一地方選 後半戦の市町長選と市長議選
統一地方選 後半戦の市町長選と市長議選

 富士宮市長選は、4選を目指す現職須藤秀忠氏(76)と元市議の新人望月則男氏(44)の無所属2氏が争っている。須藤氏は知名度と組織票で勝り、望月氏は現役世代に支持を広げて追い上げる。
 両氏ともに強調する子育て支援施策は、金銭や地域全体での教育など詳細で違いをみせる。須藤氏は中心市街地整備を掲げて経済や観光の活性化を強調。望月氏は仮称・郷土史博物館構想を白紙とする立場を示して争点を作る。市全域で支持を固めようとする須藤氏に対し、望月氏は現市政に対する批判票を集める。
 清水町長選はいずれも無所属で、元町議の新人山本文博氏(65)と再選を目指す現職関義弘氏(69)が競り合う。関氏は各種団体から推薦を受ける組織戦でやや先行。財政健全化の実績を強調し、笑って生涯健康で暮らせる町の実現を主張。山本氏は草の根の活動を展開し、現町政の批判票を集めて追う。町民主導のまちづくりを訴え、安全性から南小の移設を主張する。
 小山町長選は、再選を目指す現職池谷晴一氏(73)と、返り咲きを狙う元職込山正秀氏(75)の無所属2氏の争い。込山氏は町内3地域の産業拠点整備事業の早期完了や、子育て・教育環境の整備を訴えてやや優位に立ち、さらに浮動票の確保へ力を注ぐ。池谷氏は新型コロナウイルス対応の充実や、治山事業推進による防災の強化を主張。町長時代の込山氏への批判票を取り込み、猛追する。

 富士宮市長選立候補者(届け出順)
 須藤秀忠(すどうひでただ)76 無現③(自民、公明党推薦)
 ▽現=市長▽元=市議、県議、社会福祉法人理事長。静岡大法経短大卒。外神東町
 望月則男(もちづきのりお)44 無新
 ▽現=学習塾経営▽元=市議。沼津高専卒。長貫

 清水町長選立候補者(届け出順)
 山本文博(やまもとふみひろ)65 無新
 
 ▽現=薬剤師▽元=町議、町社会福祉協議会理事。城西大大学院修了。堂庭
 関義弘(せきよしひろ)69 無現① 
 ▽現=町長▽元=副町長、町総務課長。東京理科大卒。柿田

 小山町長選立候補者(届け出順)
 池谷晴一(いけや せいいち)73 無現①
 ▽現=町長、行政書士、県サッカー協会東部支部顧問。御殿場市二枚橋
 込山正秀(こみやま まさひで)75 無元②
 ▽現=まちづくり会社長▽元=町長、自民党県連総務会長。一色

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