ガンダムなどプラモの「ボックスアート」原画展示 静岡で画家高荷さん

 プラモデルの箱絵「ボックスアート」の大家として知られる画家高荷義之さん(87)の原画展が静岡市駿河区のグランシップで開かれている。「機動戦士ガンダム」など人気アニメのロボットや、戦艦大和や零式艦上戦闘機(ゼロ戦)などを精緻に描いた80点が並ぶ。9日まで。

精密に描かれたプラモデルの箱絵など80点が並ぶ会場=静岡市駿河区のグランシップ6階展示ギャラリー
精密に描かれたプラモデルの箱絵など80点が並ぶ会場=静岡市駿河区のグランシップ6階展示ギャラリー

 ガンダムのほか「聖戦士ダンバイン」「戦闘メカ ザブングル」などの箱絵も出品した。高荷さんは前橋市出身。1960年代から箱絵を描き始め、70年代には「少年サンデー」など雑誌の表紙を手がけた。CGやエアスプレーに頼らず細部まで手書きで仕上げる立体表現が高く評価されている。研究熱心なことでも知られ、正確な描写が愛好家の信頼を得ている。
 展覧会はプラモデル会社などに長年保管されていた原画が本人に返還されたのを機に企画された。主催するアルト出版の勝見正克代表(島田市出身)は「静岡はプラモデルの聖地。箱絵の芸術性を体感してほしい」と語った。

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