中心街での御殿屋台引き回し、実施へ 4年ぶり集結 浜松まつり

 浜松市で5月に開かれる静岡県内最大級の集客行事「浜松まつり」を主催する浜松まつり組織委員会が今年の開催案について、コロナ禍で実施を見合わせていた中心街での御殿屋台の引き回しを行う方向で調整していることが23日、関係者への取材で分かった。中心街に屋台が集結するのは2019年以来、4年ぶりとなる。鈴木康友市長ら組織委の役員が24日に会合を開き、開催方法を正式に決める。
 中心街の同市中区鍛冶町通り周辺で夜間に繰り広げる御殿屋台の引き回しは、昼の凧(たこ)揚げと並ぶ祭りの見せ場とされる。一般車両の通行を規制した道路に数十町の屋台が集結し、沿道は大勢の見物客で埋まる。
 新型コロナ感染防止のため、祭りの規模を縮小した2021年は屋台の引き回しを中止し、22年は各参加町内での引き回しに限定して実施した。
 組織委は市や浜松商工会議所、参加町で構成する。関係者によると、新型コロナの感染症法上の分類の議論などを注視しながら、コロナ禍以前の形式に近づけるように開催案を検討している。22年の祭りでは禁止された激練りや凧揚げの糸切り合戦の再開も視野に入れながら、県内などの今後の感染状況を考慮する。3月ごろに再度会合を開き、最終的な結論を出すとみられる。

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