“幻のポンカン”収穫 松崎・三余農園「大玉で生育良好」

 松崎町で唯一生産される「栄久(えいきゅう)ポンカン」が収穫期を迎えている。同町那賀の三余(さんよ)農園では、20日ごろの出荷に向け従業員10人が作業を進める。

栄久ポンカンの収穫作業を行う土屋さん=松崎町那賀の三余農園
栄久ポンカンの収穫作業を行う土屋さん=松崎町那賀の三余農園

 同町発祥の栄久ポンカンは、市場流通量が少なく幻のポンカンと呼ばれる。濃厚な味と香りの良さが特徴で、市場向けに生産する同園と丸高(まるたか)農園に加え、町内数軒が栽培を続ける。
 三余農園5代目園主の土屋人さん(34)によると、例年より約1週間色づき始める時期は遅かったが、大玉で生育も良好。同園では2月下旬までに約20トンの収穫を見込む。
 2023年は、GABA(ギャバ)を含む機能性表示の取得を目指すという土屋さん。「新たな視点から販路拡大につなげ、松崎の農業を盛り上げたい」と話した。
 ネットや町内の直売所で購入できる。

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