繊細な気質「HSC理解し見守って」 静岡で交流会、悩みを共有

 HSP未来ラボ静岡(漆畑智子代表)は18日、生まれつき敏感で繊細な成人「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」や子ども「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」の交流会を静岡市葵区の番町市民活動センターで開いた。県内のHSPやHSCの子を持つ親など約20人が参加し、悩みを共有した。

HSPやHSCの悩みなどを共有する参加者=静岡市葵区の番町市民活動センター
HSPやHSCの悩みなどを共有する参加者=静岡市葵区の番町市民活動センター

 参加者は相手の言葉を深く受け取ったり、人混みや大声に大きな疲労を感じたりする日常を打ち明けた。学校になじめない子どもを持つ母親は、教師が児童を叱責(しっせき)する姿に子どもが恐怖を感じていることを伝えた。
 HSCの気質があり、中学時代に不登校を経験して現在は通信制高校に通う漆畑代表の長男(17)は、参加者から親の対応について問われ「学校に行きなさいと言われるのは嫌。本人は十分分かっている。理解して見守っていてほしい」と呼びかけた。
 HSCの小学生の息子を持つ静岡市清水区の女性は「改めて本人の意思を大事にしたいと思った。一方で、気質を学校に理解してもらえないのが難しいところ」と吐露した。

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