繊細な子「HSC」理解を 静岡で講演 安心与え強み引き出す

 生まれつき繊細で敏感な子ども「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」をテーマにした講演会が20日、静岡市駿河区のグランシップ静岡で開かれた。キャリアコンサルタントとして成人のHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の就労支援などに取り組む焼津市出身の皆川公美子さんがHSCの強みを引き出す環境の作り方を伝えた。

HSCの特徴や周囲の対応について語る皆川さん=静岡市駿河区のグランシップ静岡
HSCの特徴や周囲の対応について語る皆川さん=静岡市駿河区のグランシップ静岡

 HSP未来ラボ静岡が主催し、約80人が聴講した。HSC、HSPは米国の心理学者アーロン博士が提唱した概念で、5人に1人いると言われる。HSCの娘2人を育てた皆川さんは特徴として「物事を深く受け取る」「刺激過多になりやすい」「共感力が高い」「ささいなことに非常に気付く」の4点を挙げ、「人の気持ちや場の雰囲気を察知する力が高いため、周囲の影響を受けやすく不安になりやすい」と述べた。
 強みを生かすためには「情報量を調節する休息時間をつくってあげて。気持ちを引き出し、安心させてあげることが大事」と強調した。

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