徳川宗家、次期当主が参拝 久能山東照宮、代替わり告げる

 徳川家康を始祖とする徳川宗家19代当主に就任する徳川家広さん(57)が25日、静岡市駿河区の久能山東照宮を訪れ、神前に代替わりすることを告げた。

徳川家康を祭る神廟に拝礼する家広さん=静岡市駿河区の久能山東照宮
徳川家康を祭る神廟に拝礼する家広さん=静岡市駿河区の久能山東照宮

 現当主の恒孝さん(82)の長男。恒孝さんが年内で当主を退き、来年1月1日付で家督を継ぐ。代替わりを告げる儀式は徳川家ゆかりの6カ所で行うことになっていて、今回はその一環。
 神職に先導され、モーニング姿の家広さんは社務所から社殿に向かった。姫岡恭彦宮司らが見守る中、社殿の「石の間」で玉串を奉納した。その後、家康を祭る神廟(しんびょう)の前で拝礼した。
 参拝後、家広さんは「大きな勤めが一つ終わりほっとした。父から徐々に引き継いできた。(当主就任に向けて)覚悟を固めている」と話した。

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