黄金の輝き「焼きアユ」最盛期 昔ながらの冬の味仕込む 松崎

 松崎町で昔ながらの焼きアユづくりが最盛期を迎えている。貴重なタンパク源として、かつて多くの家庭で親しまれた冬の保存食。同町大沢の料理店「鮎の茶屋」では、黄金色に焼き上がったアユの香ばしい香りが店内に漂っている。

黄金色に焼き上がったアユ=松崎町大沢
黄金色に焼き上がったアユ=松崎町大沢

 同店はおよそ50年、いろりを使う伝統の製法を続ける。内臓を取り除き、金串に刺して炭火で一昼夜焼いた後、いろりの上につるした竹かごに入れ3日ほどいぶして乾燥させる。11月末までに、約3千匹を焼き上げる。
 アユは近くを流れる大沢川の水で育った。大きさは約20センチで、例年通りの成育状況。作り手が減り、めったにありつけない懐かしの味を楽しみに待つファンに届けようと、連日作業が続く。
 1匹450円(税込み)から。火・水曜定休。問い合わせは同店<電0558(43)0282>へ。

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