建物内の構造を自動でCAD 作成ソフトに新機能 エリジオン

 ソフトウエア開発のエリジオン(浜松市中区)は12月、空調設備を手がける建設業など向けで、建物内の構造を計測した3次元点群データからコンピューター設計(CAD)モデルを作成するソフト「インフィポインツ」に新機能を搭載する。部屋の形状や複雑に入り組んだ鉄骨などの3Dモデルをワンクリックで自動作成し、作業効率を向上させる。

3次元点群データから「インフィポインツ」で作成した3Dモデル(右)=浜松市中区
3次元点群データから「インフィポインツ」で作成した3Dモデル(右)=浜松市中区

 部屋の壁や床、天井などの形状を3Dモデルにする際、従来はソフト上で手作業が必要だった。独自アルゴリズムを強化して自動認識させ、手作業を最小限に抑えた。自動認識は鋼材の骨組みにも対応している。
 このほか、データ容量が大きく情報共有しづらい点群データを、一般利用されているソフトで閲覧できるPDF形式などに変換する機能を備えた。また、クラウド共有サービスを用意し、ソフトで処理した点群データをタブレット端末などでも扱えるようにする。
 価格は250万円。保守料(年額50万円)を払っていれば無償でアップデートできる。クラウドの利用は別途契約が必要。(浜松総局・白本俊樹)

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