詩人萩原朔太郎の「小泉八雲像」変遷を追う 焼津の記念館、1月17日まで企画展

 焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館で、小泉八雲と詩人萩原朔太郎の関わり合いについてひもとく企画展が開かれている。時代によって変遷する朔太郎の「八雲像」について、2人の著書やエッセーなどを通じて紹介している。来年1月17日まで。

小泉八雲と萩原朔太郎の関わり合いについて紹介する企画展=焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館
小泉八雲と萩原朔太郎の関わり合いについて紹介する企画展=焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館

 朔太郎は、八雲の作風について関心を示し続け、自身の作品にも影響を与えたという。会場には、八雲について触れた朔太郎の著書「日本への回帰」や雑誌「日本女性」に寄稿したエッセーなどを展示している。朔太郎が評価したきっかけとなった八雲の作品も紹介している。
 22日は同館学芸員によるフロアレクチャーも行われた。学芸員は、朔太郎が八雲に触れる言及について、自身の私生活と重ね合わせるように変遷していると指摘した。レクチャーは11月19日、12月18日にも行う。
 企画展は朔太郎の没後80年記念で実施した。展示している資料の一部は前橋文学館(群馬県)から提供を受けた。期間中は同文学館を紹介するミニ写真展も行う。

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