最後の薪能講座「卒都婆小町」 静岡文化芸術大の学生有志企画

 静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生有志が企画する特別公開講座「薪能 卒都婆小町」(静岡新聞社・静岡放送後援)の第2部が6日、同大で開かれ、プロの能楽師が能の演目「卒都婆小町」を披露した。来場者は独特の声の抑揚や出演者の息づかいを間近に感じながら、古典芸能の世界観を楽しんだ。

静岡文化芸術大の特別公開講座で「薪能 卒都婆小町」を披露する能楽師=浜松市中区(浜松総局・二神亨)
静岡文化芸術大の特別公開講座で「薪能 卒都婆小町」を披露する能楽師=浜松市中区(浜松総局・二神亨)

 卒都婆小町は、絶世の美女だった老婦人の小野小町と僧侶の問答を中心にした内容で、能楽師でもある同大の梅若猶彦教授が主役を務めた。小野小町に怨霊が取りつく見どころでは語り役の地謡(じうたい)や囃子(はやし)の迫力が増し、来場者を物語に引き込んだ。
 2001年に始まった薪能公開講座は、20回の節目を迎えた今年を最後に終了する。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞