「マンションの防災」学ぶ トイレ排水やごみ処理など 静岡市駿河区
静岡市駿河区のしずおか住環境防災サポートセンターは2日、同市葵区の東部生涯学習センターで、マンションの防災を考える講座を開いた。災害時はトイレの排水やごみ処理が特に課題になるとして、住民同士で事前に話し合っておく大切さを説明した。
浜田晴子代表理事は過去の災害で被災したマンションの事例を紹介しながら、「排水設備が破損すればあふれてしまう。非常時のトイレ使用のあり方など最低限のルールを事前に決めておくことが大事」と強調した。トイレが使えなくなった事態を想定した汚物処理の体験会もあり、参加者は非常時の手法を学んだ。
台風15号で断水を経験した同センター会員は「事前に体験したことがあった携帯トイレは実際に使えたが、知識しかなかった対策は実践できなかった」と話し、非常時に備えた対応を日常生活に取り入れることや訓練をする大切さを呼び掛けた。
(社会部・武田愛一郎)