“暴れ川”大井川の川越し 歴史紹介 島田市博物館で企画展

 東海道屈指の暴れ川だった大井川で、危険が伴う川越しに挑戦してきた江戸時代の人々の姿を紹介する企画展「カワゴシチャレンジャーズ」が17日、島田市博物館で始まった。12月18日まで。

ドイツの博物館が所蔵する川越人足を描いた浮世絵=島田市博物館
ドイツの博物館が所蔵する川越人足を描いた浮世絵=島田市博物館

 幕府は大井川への架橋と渡船を許さず、旅人は川越人足の手で大井川を渡っていた。交通量増に伴い、川越制度が整備化され、明治初期までの175年続いたとされる。10月30日までの前期は、川越制度にまつわる古文書や、旅人が人足の手で大井川を渡る様子を描いた浮世絵など、貴重な資料が多数並ぶ。
 ドイツのミュンヘン五大陸博物館が所蔵する人足を描いた浮世絵を大型写真で初公開した。大井川を渡ったドイツ人医師のシーボルトが旅に同行した絵師に描かせたという。
 9月18日午後1時半から学芸員の特別講座が開かれる。中学生以上が対象で予約が必要。後期は11月1日から資料の一部を入れ替えて開催する。問い合わせは同館<電0547(37)1000>へ。

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