ファルマバレー「3歩の住居」 超高齢社会対応、設計図作成に着手

 ファルマバレーセンター(長泉町)は、超高齢社会での高齢者自立支援に向けた生活拠点整備を目指し、実際の住居を想定した設計図の作成に着手する。これまでセンター内のモデルルームで情報発信に努めていたが、将来の事業化に向けた作業に入る。31日までに国土交通省から本年度支援事業の採択を受けた。

高齢者の自立支援機能を備えたファルマバレーセンター内のモデルルーム
高齢者の自立支援機能を備えたファルマバレーセンター内のモデルルーム

 モデルルーム「自立のための3歩の住まい」は昨年3月に開設。認知機能に問題のない要介護度2程度までの高齢者の利用を想定し、ベッドから浴室、トイレなどにそれぞれ3歩で移動できるように設計した。IT技術も取り入れ、健康寿命を過ぎた後の高齢者が自立して快適に暮らせる住居を提案している。
 同室は全体が16畳とやや広いため、今回の設計図では集合住宅を含め、高齢者が実際に生活する16畳未満の部屋を想定する。民間事業者が設計時に役立つよう、設備や空間の仕様など基本ルールをまとめたマニュアルも作成する。
 国交省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」で、全国7事業の中に選ばれた。助成額は500万円。

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