ロボットで手術支援 磐田市立総合病院、本館北側に新施設

 磐田市立総合病院はこのほど、ロボット支援手術センターを本館北側に新設した。開腹を伴わない鏡視下手術をより精緻に行える手術支援ロボット「ダヴィンチ」1台を導入した。

手術支援ロボットを導入した手術室=磐田市立総合病院
手術支援ロボットを導入した手術室=磐田市立総合病院

 手術件数が増加傾向にある中、患者が適切なタイミングで手術を受けられるよう、手術室を増やす必要があると判断し、新施設建設を決めた。手術室は従来よりも広いスペースを確保した2室を設けた。同病院の手術室は計10室になった。
 ダヴィンチは、医師が操作台に座り、患部の3次元映像を見ながら、アームの先の鉗子(かんし)を動かして患部の切除や剝離、縫合などを行う。手ぶれ補正機能や、人の指よりも広い関節可動域を生かし、繊細な動きが可能という。
 同病院では、がんの摘出を中心に、呼吸器、消化器、泌尿器など幅広い手術に活用する。医師の研修を経て10月に運用開始する見通し。鈴木昌八院長は「座ったまま安全に操作でき、医師の負担軽減につながる」としている。
 工事費とダヴィンチ購入費合わせて約7億7800万円。24日には、草地博昭市長や市議らがセンターを視察し、ダヴィンチの操作を体験した。草地市長は「救える命が増える。地域住民に安心してもらえる医療提供につなげてほしい」と期待した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞