ウクライナ医大生 研修で受け入れ 医療の基礎知識を指導 順天堂大静岡病院

 伊豆の国市の順天堂大静岡病院は8日、ウクライナの医大生3人の受け入れを始めた。病院運営元の学校法人順天堂がロシアの軍事侵攻で教育や研究を継続できなくなった学生や研修医、研究者を系列病院などで受け入れる取り組みの一環。12日まで救急診療科で研修を行い、医療の基礎知識を指導する。

研修を受けるウクライナの医大生(左3人)=伊豆の国市の順天堂大静岡病院
研修を受けるウクライナの医大生(左3人)=伊豆の国市の順天堂大静岡病院

 研修を受けるのはアンゼヘリカ・シベクチさん(22)、オレクサンドラ・リアベツさん(22)、カテレナ・チャエメンシカさん(24)。3人は5月下旬から6月上旬にかけて来日した。受け入れは3カ月間の予定だが、ウクライナに帰国できるかは不明で、延期する可能性があるという。
 同病院では患者の治療に関する会議に参加し、院内の集中治療室(ICU)などの設備を見学する。3人は医療のさまざまな分野に関心があるという。リアベツさんは「今ウクライナでは基本的な救急医療が求められている。祖国に貢献できれば」と語った。
 同科の柳川洋一医師は「県内でも重症の患者が来る病院。医療の基礎的な部分を見てほしい」と話した。

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