「駿遠線」の歴史後世に 牧之原・地頭方駅跡の看板刷新

 藤枝市と袋井市を結び、1970年に廃線となった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」の歴史を後世に残そうと、牧之原市の地頭方区の住民がこのほど、地頭方駅の跡地にあった案内看板を刷新した。

駿遠線の歴史を紹介する案内看板=牧之原市地頭方
駿遠線の歴史を紹介する案内看板=牧之原市地頭方

 設置した看板は縦120センチ、横240センチ。02年に設置した看板の劣化が激しくなったため、新たに作り替えた。看板には路線図や年表のほか新たに駅舎の写真を加え、当時の様子を詳細に伝えている。地頭方区の増田忠弘区長(62)は「実際に利用していた世代が少なくなっている中、地域の歴史として多くの人に知ってほしい」と話した。
 駿遠線は大正から昭和にかけて通勤、通学の足として榛南地区の人々に長年愛されてきた。廃線後は太平洋岸自転車道として整備されている。

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