第五福竜丸の記憶継承 焼津市に高校生、核兵器廃絶活動へ抱負

 核兵器廃絶や世界平和を訴える本県の第25代高校生平和大使佐藤希さん(韮山高1年、三島市)と長崎派遣代表の山中このみさん(藤枝東高1年、焼津市)、土屋礼生さん(富士東高2年、富士市)が1日、焼津市役所に下山晃司副市長を訪ね、活動の抱負を語った。

活動の抱負を述べる山中さん(右)、佐藤さん(中央)、土屋さん=焼津市役所
活動の抱負を述べる山中さん(右)、佐藤さん(中央)、土屋さん=焼津市役所

 3人は8月7~10日に被爆地長崎市を訪れるほか、高校生ピースフォーラムに参加したり、第五福竜丸記念館(東京都)を訪れたりする。
 山中さんは、2016年に姉みのりさんが務めた長崎派遣代表に選ばれた。地元焼津市で第五福竜丸事件の記憶が失われつつあることに危機感を覚え、代表に名乗りを上げた。「事件の記憶を次世代につなげていく活動をしていきたい」と語った。
 下山副市長は「戦争や第五福竜丸事件のことを将来引き継いでいくことは私たちの責任。しっかりと伝えてほしい」と激励した。

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