記者コラム「清流」 1人にさせない

 島田市の家山川で5月、家族で遊びに来ていた小学生の女児が溺れて亡くなる事故が起きた。現場で献花を目にするたびに思う。子どもが水難事故に巻き込まれないようにするにはどうするべきか。
 警察庁によると、昨年7、8月の水難事故のうち、子どもの死者・行方不明者は16人。発生場所別では多い順に河川9人、海4人。行為別で水遊び6人、水泳4人。昨夏に発生した子どもの水難事故は海より川の方が多かった。
 島田市の現場も一見しただけでは、川の水深は分からなかった。専門家によると、ちょっとの好奇心で踏み入れた途端にくぼみや急な深みに足をとられ、溺れてしまうケースが多いという。ひとときも子どもを1人にさせない。楽しい時間を過ごすには常に大人が気を配る必要がある。
 (島田支局・池田悠太郎)

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