茶況(6月29日)富士が連日入荷 静岡市中・県産二茶

 静岡市中に富士の二茶が届いた。連日の入荷で、下げ幅は10円ほど。富士では7月中旬ごろまで断続的に生産が続く見込み。
 富士の相場は500円台前半中心に移行している。あっせん業者は「当面は500円台が続く」とみる。
 市中では二茶の仕入れを終える問屋が増えている。中堅問屋は「末端の需要が読めず、前年比で仕入れを増やさなかった。価格面では割安感があった」と話した。
 静岡茶市場は午前10時現在、県内産二茶が約6239キロ届いた。

 藤枝 ほとんどの工場で二茶生産を終え、取引はなかった。
 島田、金谷、川根 ウンカなど病害虫の発生が多いとして、指導機関は二茶摘採後の防除を徹底するよう呼び掛けている。
 榛原、相良 二茶を終えた生産者は「ミル芽の摘採を徹底したため、ある程度の価格を維持できた」と振り返った。
 掛川、小笠 市場関係者によると、二茶は芽伸びが進まず前倒し生産により減産となった。
 袋井、森 ある生産者は二茶について「昨年より単価は高かったものの、燃料高騰などの影響で売り上げが伸びたとは言えない」と話す。

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