中小のICT人材育成 静岡県、学習・交流拠点整備へ

 静岡県は本年度、県内中堅中小企業のICT(情報通信技術)人材育成に向け、大学の講義などのオンライン受講や、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の相談などに対応する学習・交流拠点を整備する。人工知能(AI)を含めた高度ICT技術を活用できる人材を育てることで、県内からのイノベーション創出につなげる。
 静岡市内の民間施設や県内の県有施設への設置を目指す。大学、大学院の協力を得て、オンライン上のサテライトキャンパスとして位置付けるなど、先端技術の受講環境を整える方針。国の交付金を活用し、県議会6月定例会に本年度補正予算案として約3400万円を計上した。
 企業のDX化やICT活用策について専門家に相談したり、受講生同士が交流できたりするスペースも設ける。人材育成セミナーも展開する。
 県内では現状、県や独立行政法人が設置する技術専門校などで、社会人向けのICT講義を開催している。

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