原発との未来考える場を 御前崎市長「意見交換 非常に有意義」

 御前崎市議会6月定例会は15日、一般質問を行った。中部電力浜岡原発(同市佐倉)と市の未来について市民が意見交換する場が必要との提案に対し、柳沢重夫市長は「非常に有意義」と前向きな考えを示した。
 斎藤佳子氏が提案した。東京電力福島第1原発事故を受けて全炉停止する2011年以前の浜岡原発の状況や市との関係について、「若い世代はよく知らないのではないか」と指摘。旧浜岡町が立地を受け入れてから半世紀以上にわたる歴史などを理解した上で、今後の市のあり方を語り合ったり、分からないことを率直に質問したりする機会が必要と訴えた。
 柳沢市長は「原発を受け入れて住民の幸せに結び付けようと努力してきた先人の思いは受け継いでいかなければならない」と述べ、意見交換の場を設けることに賛意を表した。
 同日は他に鈴木克己、名波和寛、二俣秀明、丸尾忠の4氏が登壇した。

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