多様性活力に浜松発展 市長、企業社長 外国人留学生と会談

 ふじのくに地域・大学コンソーシアムは11日、浜松市や市内企業に対する外国人留学生らの関心を高め、就業を促進する座談会イベント「市長・社長と語ろう!」を同市中区で開いた。静岡大や常葉大で学ぶアジア出身の留学生と社会人の4人が、鈴木康友市長と自動車部品製造ソミックマネージメントホールディングス(同市南区)の石川雅洋社長と活発に意見交換した。

鈴木市長や石川社長と外国人留学生らが臨んだ座談会=浜松市中区
鈴木市長や石川社長と外国人留学生らが臨んだ座談会=浜松市中区

 留学生らは起業や研究者への夢、就職面の課題などを率直に語った。それぞれ応援する考えを示した鈴木市長は市の多文化共生のあり方を「国籍に関係なくコミュニティーを形成し、多様性を都市の活力や発展に生かし定着させていく」と強調。一方、人口減や労働力不足で他国も日本と同様受け入れ拡大を図る中、「選ばれる国、選ばれる企業になる視点が必要だ」と指摘した。インドネシア出身の静岡大3年アルヴィン・パトリアさんは「確かに日本だけが選択肢ではない。労働者や留学する人にいかに優しい環境をつくれるかが重要ではないか」と語った。
 学生が抱える就職時の語学力の不安について、石川社長は「先進分野の採用では言葉より能力を重視している。ただ、配属後の受け入れ環境は大事。やさしい日本語を使うなど対応を始めている」と述べた。
 運営した浜松外国人材定着サポート有限責任事業組合(e―commons)も支援の取り組みを紹介した。
 

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