商店街に花手水 涼やかな演出、富士「吉原祇園祭」盛り上げ

 11、12日に3年ぶりに開催される富士市の東海道吉原宿の伝統行事「吉原祇園祭」を盛り上げようと、地元の吉原商店街振興組合が9日、店の前に花を飾る「よしわら花手水(ちょうず)」を始めた。各店が花を飾る器などを工夫し、初夏らしい涼やかな演出でまち歩きの楽しみを提供する。

吉原祇園祭を盛り上げようと飾られた個性豊かな花手水=富士市の吉原商店街
吉原祇園祭を盛り上げようと飾られた個性豊かな花手水=富士市の吉原商店街


 地元の遠藤生花店が季節の花を用意し、計約60店が各自で飾り付けている。内藤金物店は水を張った鍋にバラやユリ、キキョウを浮かべ、杉山フルーツは果物を飾る台にカーネーションなど淡い色の花を展示。市川酒店は日本酒の酒だるに花をいける準備を進める。
 感染症対策などで飲食などの露店が南町公園に集約され、例年とは違った雰囲気になる店舗前を華やかに彩ろうと企画し、明治安田生命吉原営業所が地域貢献を目的に資金を提供した。6神社の境内を飾る富士山観光交流ビューローの「おてんのさん六社詣 花手水めぐり」と連動している。
 内藤勝則理事長は「神社や店を巡り、個性豊かな花手水を楽しんでほしい」と話す。
 花手水に合わせ、祭り期間中の関連商品も売り出される。「和洋菓子はせがわ」は彩り豊かな水まんじゅう、「トロニカ珈琲焙煎(ばいせん)所」は花のシロップを使用したコーヒーサイダーを準備する。

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