毎月8日に子ども食堂 ボーイスカウト富士第8団 運営に道具や技術生かす

 富士市鷹岡地区に拠点を置くNPO法人「ボーイスカウト富士第8団」は8日から、同市久沢の「スカウトの家」で子ども食堂「すみっこ食堂8」を始めた。毎月8日に開いてスカウト仕込みのカレーを安価で提供し、地域の子どもの居場所作りを目指す。

出来上がったカレーを受け取る地域の子どもら=富士市久沢のボーイスカウト富士第8団スカウトの家
出来上がったカレーを受け取る地域の子どもら=富士市久沢のボーイスカウト富士第8団スカウトの家

 すみっこ食堂は、団名にちなんで毎月8日の午後5~7時に開所。指導者ら大人が毎回カレー20食分を調理し、同所に来場できる小中学生に1食100円で提供する。
 ボーイスカウトの子ども食堂の運営は珍しい。所持する道具や技術を駆使して運営に役立てる。スカウトと同様に、配膳や片付けなどできることは子どもが行う。
 8日に行われた開所式で、地元の小中学生3人がテープカットをしてオープンを祝った。8団メンバーや地域の小中学生9人がオープン記念の「たこさんウインナー」付きの温かなカレーをほおばった。
 鈴木孝治育成会長は「ボーイスカウトは社会に有用な人材育成を目的に活動している。子どもは宝。居心地の良い場所にして地域の子どもも大切に育む」と話した。今後、ボーイスカウトならではの遊びや野外活動の技術も伝えていく予定。

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