(文・写真/経営戦略室・天野大輔)
「コンテンツ地方創生拠点」に選ばれた沼津市のJR沼津駅南口
コンテンツ産業と地域経済の活性化
2026年3月19日、小野田紀美クールジャパン戦略担当相を議長とするクールジャパン戦略会議が開かれ、全国23拠点が「コンテンツ地方創生拠点」として選定されました。政府は、アニメやマンガなどのコンテンツ産業と地域経済の活性化の好循環を目指しており、地域一体となった官民連携の取り組みとして募集していたのが、この「コンテンツ地方創生拠点」です。静岡県からは浜松市、静岡市、沼津市が応募し、3団体とも第1弾となる「2025年度 コンテンツ地方創生拠点」に選定されました。
選定された静岡県内の拠点
「拠点」には取り組みの目的に応じて三つの類型があります。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や『ラブライブ!サンシャイン!!』など、アニメコンテンツとのコラボを展開する浜松市と沼津市は、アニメツーリズムやロケツーリズムなどが該当する「コンテンツ観光振興型」 、静岡市はこの「コンテンツ観光振興型」とクリエイターの人材育成やコンテンツ関連企業の誘致活動などと組み合わせた複合型に位置づけられています。
沼津市はプロジェクト名に『ラブライブ!サンシャイン!!』を入れずに「聖地沼津×観光推進プロジェクト」として応募しています。同市戸田地区が舞台の『ぽんこつポン子』も含めており、『ラブライブ!サンシャイン!!』一辺倒ではなく、さまざまな角度から広く「聖地」として、地域を盛り上げていきたいという意志が感じられます。
静岡県は全国最多の3拠点!
選定団体の所在都道府県別の拠点数
応募団体を所在地の都道府県別に集計したところ、3団体が選定された静岡県が全国最多でした。次いで、2拠点の東京都、鳥取県、福岡県、熊本県の4都県が並びます。その他、北海道、宮城県、福島県、群馬県、新潟県、山梨県、岐阜県、京都府、広島県、香川県、高知県、大分県の12道府県が1拠点ずつとなっています。最終的に47都道府県のうち17都道府県で拠点が選定されたことになります。
全国最多の静岡県は、コンテンツ産業を新たな基幹産業へと成長させ、コンテンツツーリズムなどによって地域経済の好循環創出を目指す包括的戦略「しずおかオシノミクス 3本の矢」を打ち出しています。この「3本の矢」の内容は、まさに今回選定された浜松市、静岡市、沼津市のプロジェクトが掲げる「推し活ツーリズムの推進」「クリエイティブ人材の育成」「コンテンツ産業の振興」と重なってきます。
もちろん、選定された3団体以外にも、こうした取り組みを推進している県内自治体は多数存在します。県全体として今後どのように連携を深め、コンテンツを活用した地方創生を実現していくのか。その可能性に期待が膨らみます。










































































